悲しみのジョーカーを演じきったホアキン
映画『ジョーカー』で主演アーサー・フレックを務め、その演技から2020年の第92回アカデミー賞受賞の期待がかかるホアキン・フェニックス。
そんなホアキンはこだわりが強い俳優であることも有名で、演技の方針が合わない大御所俳優ロバート・デ・ニーロと話したくないがゆえにトッド・フィリップス監督を板挟み状態にしたり、撮影現場でカメラマンにキレたりと、『ジョーカー』の撮影はすんなりと進まなかったことが明らかになっている。
そんなこともあって、フィリップス監督にはたびたび感謝の気持ちを述べているホアキンだけれど、そんな気難しいホアキンが心を許した人がもう1人いるよう。
「『ジョーカー』のために、ある振付師と仕事をしたんだ。僕は通常、キャラクターについては監督以外と話したくないんだけど、振付師は僕に、役に息を吹き込む言葉をくれた。幸せや高揚感から、なにかしらの痛みを表現したかった。ダンスは、そのための言語をくれたよ。あと飢えもだ」
『ジョーカー』といえば、精神的に追い詰められたアーサーが踊り出すシーンや、石畳の階段の上でのダンスシーンなどが印象的で、ポスターや予告編でも使われたほど。
ダンスといえど、アーサーの心境を表現する重要な行動であり、その裏にはホアキンと振付師の綿密なやり取りがあったことを、ホアキンが米Wに明かした。
映画『ジョーカー』はアカデミー賞に輝くのか。第92回アカデミー賞授賞式は、現地時間2月9日に行なわれる。(フロントロウ編集部)