世界で起こっている様々なことについて、知りたいけれどどうやって知ればいい?そう思っている人におすすめな、Netflixのドキュメンタリー作品をご紹介。手軽に見始められるうえに、知識の幅が広がり、感情が揺さぶられる作品を9つセレクト。(フロントロウ編集部)

『世界の“今”をダイジェスト』

 「タメになる動画は見たいけど、ゆっくり動画を見ている時間がない!」と嘆く忙しいあなたにぴったりなのが、ズバリ『世界の“今”をダイジェスト』。

 1話なんと20分以内で、今世界中で問題になっていることを初心者にも分かりやすく説明してくれるこの番組。テーマも、「人種による貧富の差」や「仮想通貨」、「株式市場」などといった社会派ネタから、「不老不死は可能か?」や「女性のオーガズム」「K-pop」など、ちょっと気になる身近なネタまで何でもカバー。

 話題になっていることを、専門家が解説するのはもちろん当事者も出てきて語ってくれるので、「どうして?」や「なるほど!」といった知的好奇心が刺激されること間違いナシ。

 現在シーズン1が20話、シーズン2が10話配信されているので、興味のある話題から視聴してみては。

『パンデミック―知られざるインフルエンザの脅威―』

 世界中で新型コロナウイルスの脅威が問題となり、アメリカでは2019~20年の間になんと1万2千人もの人々がインフルエンザで命を落としているなか、Netflix上で人気急上昇しているのが、感染症や伝染病が全国的あるいは世界的に大流行する“パンデミック”を扱った同作。

 1話50分、全6話という構成の『パンデミック―知られざるインフルエンザの脅威―』では、パンデミックの歴史から、もしもパンデミックが起きた場合に各地でどれくらいの被害を及ぼすのかという情報、最近話題の「反ワクチン」「万能ワクチンの開発」まで、基本的な情報から現場での様子までを掘り下げる。

『猫イジメに断固NO!虐待動画の犯人を追え』

 2019年12月に配信開始され、すぐに話題となったイワクつきドキュメンタリー。話の始まりは、子猫を殺す動画をネットにアップした残忍な人物の身元を特定してやろうと、インターネットで探偵ごっこをする一般人たちが調査するところから始まる。しかし、1話の終わりから事態は思わぬ方向へ。

 猫がかわいそうなのはもちろん、いつの間にか主題は「猫イジメ」の息を飛び越え、人間の心の闇を深くえぐり出す。ネットに動画を投稿する人もそれを叩く人も、どちらも恐ろしく思えてしまうストーリーに、SNSでは「もはやホラー」といった声が止まらないけれど、身近でも起きているように感じるからさらに恐ろしい。

 1話約1時間、全3話の充実した内容。見る人は、覚悟して。

『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』

 フェイスブックを使ったデータ不正収集により2016年のアメリカ大統領選挙とイギリスのEU離脱の結果に大きな影響を与えたとされ、炎上・廃業したケンブリッジ・アナリティカのスキャンダルを追ったドキュメンタリー。

 ケンブリッジ・アナリティカの元中心人物であり告発者となったブリタニー・カイザーを中心に、SNS企業が行なっているユーザーたちのデータ売買を暴露。

 現代において個人情報が商品と化し、その情報をもとに作られた広告や動画によって人々の自由意志が左右されている危険性に警鐘を鳴らす同作。2019年に配信スタートした直後には、見終わったあとにフェイスブックのアカウントを削除したという声が世界中で挙がった。

『ファイヤー・イン・パラダイス -地獄と化した町-』

 危機的規模となっているオーストラリアの山火事をはじめ、地球温暖化の影響による乾燥や気温上昇が原因で、世界的に山火事の規模が大きくなっていることが問題になっている。

 本作は、このような山火事の規模拡大に悩まされている米カリフォルニアにあるパラダイスという場所で、2018年11月に発生したすさまじい山火事の勢いを映し出す。街を一瞬で焦土にする炎に、もはや恐怖しか感じることができない。生存した人が語る恐怖体験に、胸が締め付けられ、深く考えさせられる。

『汚れた真実』

 原題は『ダーティー・マネー(汚れたお金)』というタイトルの本作は、1話ごとに、お金儲けのために行なわれた不正にフォーカス。

 相手がドラッグ・カルテルだと知りながら資金洗浄を手伝う銀行、排ガステストでズルをする自動車会社、薬の額を高騰させる製薬会社、多くの人を破産に追い込んだペイデイローンなど、顧客へのサービスよりも私欲を優先した企業の真の姿を知ることができる。

 全6話配信されており、1話は60分前後。

『困った時のロジャー・ストーン』

 ドナルド・トランプがアメリカの大統領になったのには、黒幕がいる。その人物こそが、タイトルにもなっているロジャー・ストーン。『困った時のロジャー・ストーン』は、アメリカの政治の裏で絶大な影響力を行使してきた政界のドンともいえるロジャーの驚きの思想と経歴を追ったドキュメンタリー。

 本作は、トランプ米大統領を支持したり、批判したりするものではなく、傍観した立ち位置から冷静に見ることができる。けれども、このロジャーという男、まるで映画に出てくるような典型的な悪人。自身でもそれを誇らしそうに認めており、コネもカネも、セックス・スキャンダルだって動じず利用する。

『13th -憲法修正第13条-』

 「アメリカの人口は世界全体の5%にすぎないにもかかわらず、アメリカ人受刑者は世界全体の受刑者数の25%を占めている」という驚きの言葉から始まるこのドキュメンタリーは、アメリカの黒人差別問題の基礎知識が身につく作品。

 アメリカの司法制度における黒人に対する不公平な歴史と現状を、学者、活動家、政治家が分析し、見終わったときには、「投獄されている=悪人」という考えを揺るがされるはず。

 タイトルに使われている「アメリカ合衆国憲法修正第13条」とは、1865年に制定された奴隷制度を廃止した条項。同作は2017年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。

『アメリカン・ファクトリー』

 2020年アカデミー賞で長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した話題作。本作のプロデューサーはなんとバラク・オバマ元米大統領夫妻。

 オバマ夫妻はホワイトハウスでの8年の任期を終えた後に、多様性のある新しい才能の育成を目標に、制作会社ハイアー・グラウンドを設立。『アメリカン・ファクトリー』は夫妻による初プロデュース作品となる。

 本作では、アメリカに進出した中国企業で働くことになったアメリカ人、そのアメリカ人をまとめる中国人の間で起こっている問題の、「生の声」を聴くことができる。米中間で起こっている関係性の悪化の本質を考えさせられるような深いハナシ。

 この他にも、アメリカで刑務所に入れられたらどうすればいいのかを伝える“アメリカ投獄の指南書”『刑務所サバイバル術』、セレーナ・ゴメスがプロデュースしたアメリカの移民の厳しい現実を暴く『不法移民として生きる』、自白のみによる有罪判決の危うさについて考えさせられる『自白映像ファイル』など、Netflixにはさまざまなドキュメンタリーが充実。ぜひ、時間を見つけて視聴してみて。(フロントロウ編集部)

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