ミラノで行なわれたフェンディのコレクションに、プラスサイズモデルたちが初めて起用された。(フロンントロウ編集部)

フェンディのコレクションに初めてプラスサイズモデル

 2020年秋冬コレクションを各ブランドが発表するなか、ミラノファッションウィークでは、イタリアの老舗ブランドであるフェンディが最新コレクションを発表。フェンディのシグネチャーカラーであるイエローのポップなアイテムをはじめ、キャメル、ブラック、ピンクベージュなどのカラーを中心に構成された新作コレクションは、多面的な現代女性を称えるためのアイテムがずらりと登場。

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 一流ブランドということで、人気モデルのジジ・ハディッドをはじめジジの妹であるベラ・ハディッド、そして元祖スーパーモデルのシンディ・クロフォードを母に持つカイア・ガーバーなどのモデルたちが勢ぞろいし、ランウェイを歩いた。

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 しかし、そのトップモデルたちを差し置いて注目されたモデルが。それは、プラスサイズモデルのパロマ・エルセッサーとジル・コーテリーブ。

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 じつはフェンディはこれまで何度もコレクションを開催してきたけれど、プラスサイズモデルを起用するのは今回が初めて。2019年にこの世を去ったフェンディのデザイナーであったカール・ラガーフェルドが2009年の独Focus誌のインタビューで「誰もカーヴィーな女性など見たくない」と発言するなど、プラスサイズモデルと距離を置いていたこともあり、なかなかカールのコレクションでプラスサイズモデルが起用されることはなかった。

 そしてフェンディの歴史の中で初めてプラスサイズモデルが起用された2020年秋冬コレクション。今回のコレクションでクリエイティブディレクターを務めたシルヴィア・フェンディは「時は変わったし、彼(カール)はいつも自分の考えを変える準備は出来ていた」とWWDに語っており、サンプルサイズ=標準サイズというスタンダードに違和感を持っていたことを米Vogueに明かし、「私は標準の体型ではない。だから(今回のコレクションの服を)違う方法で、異なるサイズで描くことは自分にとっても解放的なことだった」と今回プラスサイズモデルを起用したことについて話した。

 ちなみに今回は、プラスサイズモデルだけではなく、カレン・エルソンやキャロリン・マーフィーといった過去に人気を博した40歳以上のモデルなどもランウェイに登場し、こちらも注目された。(フロンントロウ編集部)

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