新番組『メイキング・ザ・カット』がついに配信
人気ファッションデザイナーを輩出したオーディション番組『プロジェクト・ランウェイ』で長年司会を務めたハイディ・クルムとティム・ガンが再タッグを組んだ、新たなオーディション番組『メイキング・ザ・カット ～世界的デザイナーを目指して～』が、3月27日（金）にAmazon Prime Videoで独占配信される。
Amazonのオリジナルシリーズ『メイキング・ザ・カット ～世界的デザイナーを目指して～』は、ファッション界きっての奇抜な2人を司会にした、全10エピソードのグローバルなファッションコンペ番組。ニューヨーク、パリ、東京を舞台に、12名のデザイナーが自分のブランドを成功させるために競い合う。
週に2エピソードずつ更新される本番組は、各エピソードで勝ち抜いた実際の“ルック”がAmazon Fashion限定で実際に購入できる。そして、2020年4月24日に迎える壮大なフィナーレでは、最後まで勝ち抜いたデザイナーに賞金100万ドルが進呈されるほか、なんとAmazon Fashionで独占コレクションを持つ権利を得ることもできる。
審査員には、ナオミ・キャンベル、ニコール・リッチー、ジョセフ・アルチュザラ、カリーヌ・ロワトフェルド、キアラ・フェラーニなど、ファッション界で大きな影響力を持つ顔ぶればかり。
12人の金の卵をご紹介
本番組の主役となる12人のデザイナーをご紹介。
Sander Bos 24 歳／ベルギー、ハッセルト
ベルギーの小さな町で育った彼は、アントワープのロイヤル・アカデミー・オブ・ファインアーツを卒業。アバンギャルドにインスパイアされたルックスを特徴とするボスは、同名のラインを運営する若きデザイナー。
Rinat Brodach 35歳／ニューヨーク市
ブロダッハは、幼少期からのファッション好きが高じて、デザインを学ぶためにイスラエルから渡米。彼女の名を冠したラインは、彼女自身の素直な性格を反映したミニマリストでシックでジェンダーレスな美学を特徴としている。彼女のデザインした衣類は、ビリー・ポーター、ラバーン・コックスやアダム・ランバートも着用したことがある。
Ji Won Choi 26歳／ニューヨーク市
韓国・ソウルで生まれ、オクラホマで育ち、ニューヨークとパリで教育を受けた彼女は、ファッションの名門校であるパーソンズの卒業生。同名のブランドで販売するのは、彼女が自分をどのように見ているかを世界観を反映させた、高機能でアクティブなストリートウェア。アディダス（Adidas）とコラボレーションしたものがビヨンセやケンダル・ジェンナーによって着用されたこともある。
Jasmine Chong 31歳／ニューヨーク市
マレーシア・クアラルンプールで生まれ育ったチョンは、彼女の名を冠したフェミニンな既製服ラインのオーナーを務めている。過去には、NYファッションウィークで披露された彼女のデザインが各誌に取り上げられた実績あり。裁縫師の祖母とファッションデザイナーの母親にインスパイアされ、すべての体型を魅力的に見せる美しい服を作ることに焦点を当てている。
Jonny Cota 35歳／ロサンゼルス、カリフォルニア
独学でハイセンスなストリートブランドSKINGRAFTを築いたコタは、メンズとウィメンズの既製服コレクションを２つプロデュースしている。ＮＹファッションウィークに5度出展した実績もあり、ニッキー・ミナージュやビヨンセなどの有名人にも着用実績がある。
Martha Gottwald 28 歳／バージニア州リッチモンド
ルイジアナ州出身で2人の子を持つ母親である彼女は、婦人服ブランドNeubyrneのオーナー。英VOGUEで取り上げられたほか、NYファッションウィークにも出展した実績もある。Neubyrneは色や奇抜さが特徴的で、致命的な自動車事故の生存者であるシンガポールで出会った職人に触発された彼女は、強さと耐久性を重視している。
Troy Hul Arnold 34歳／ニューヨーク市
パーソンズの非常勤教授であるハル・アーノルドは、トリニダード・トバゴで生まれ、その後アメリカへ渡った。彼のブランドであるHul Arnoldは、ミニマルで前衛的なメンズウェアにインスパイアされた女性向けのルックスが特徴。彼のデザインの1つはドラマ『glee／グリー』でサラ・ジェシカ・パーカーが着用。ファッションに職人的なアプローチを取り入れ、作品を機能的な彫刻と呼ぶ。
Joshua Hupper 38歳／中国、上海
中国に本拠を置く大成功を収めた電子商取引ファッションブランドBABYGHOSTの創設者であるHupperのデザインは、“いたずら好きな女の子”のためのものらしく、若々しく、女性らしいデザインが特徴。もともとオハイオ州コロンバス出身である彼の才能の裏には、ダイアンフォンファステンバーグ（DIANE von FURSTENBERG）とタクーン（THAKOON ）におけるインターンシップによって形作られた芸術性がある。
Esther Perbandt 43歳／ベルリン、ドイツ
自分の名を冠したEsther Perbandtは、ベルリンで生まれ育ち、モスクワで鍛錬を積み、パリで才能に磨きをかけた。エッジの効いたメンズウェアにインスパイアされたセパレートを特徴とする同名のラインの所有者であるPerbandtは、ブランドの15年の歴史で30を超えるコレクションを作成したほか、ブティックも運営。また、アーティストとして数え切れないほどの音楽、映画、演劇のプロジェクトにも協力してきた。
Will Riddle 31歳／ニューヨーク
彼の、古いものに近代的な視点を加えてデザインに活かす才能は、オハイオ州のトレーラーパークで育ったとは到底思えないほど輝かしい。オスカー・デ・ラ・レンタ（Oscar de la Renta）や3.1フィリップ・リム（3.1 Phillip Lim）のアトリエディレクター、現在の職であるキス（Kith）のメンズデザイナーへの抜擢されてきた。そして今回、いよいよ自身のブランドを始める準備に取り掛かる。
SabatoRusso 64歳／ミラノ、イタリア
業界で25年のキャリアを持つベテランデザイナーであるルッソは、ハイエンドのシンプルさに焦点を当てたブランドSartorial Monkのオーナー。4つの言語を話すことができる元モデルであるルッソは、グローバルな視点を持ち、時代を超越した視点を洗練されたルックスに反映。ルッソは現在、Sabato Russoという名の「Made in Italy」ラインで働いている。
Megan Smith 38歳／カリフォルニア州ロサンゼルス
カンザス州カンザスシティで生まれ育ったスミスは、バービー人形用の服を作りながらファッションデザインへの情熱を初めて発見。独自のライン「Megan Renee」を創設し、ロサンゼルス・ファッションウィークでの最初のランウェイショーでは大反響を受けた。彼女のラインはフェミニンで、70年代にインスピレーションを得たカクテルドレスを特徴としている。
撮影現場に密着
豪華ゲストを迎えるバトルは、じつは日本・東京でも開催。フロントロウ編集部は、東京で行なわれたセットを訪問し、緊迫する撮影現場の様子を間近で目撃した。
東京で行なわれた撮影の収録前には、スタジオ内でカクテルパーティーが実施された。関係者らが集まる和気あいあいとした現場には、収録直前にもかかわらずなんとハイディ、ティム、ジョセフ、そしてキアラが登場。その場にいるだけで雰囲気を明るくしてくれるハッピーオーラ全開のハイディは、ファッション番組を独自の文化がある日本で行なうことができる興奮を語ってくれた。
また、ハイディとティムが司会をしていた『プロジェクト・ランウェイ』との違いについては、ティムやジョセフが口をそろえて「グローバルな視野を持ったファッションデザイナーを見つけるところ」と言い、ファッション業界で成功するためのビジネス的思考の有無が審査に左右されることを明かした。
ついに行なわれた撮影の現場では、東京をイメージした“近未来的なステージ”の上で、決められたテーマのもとで作られた12人のデザイナーによるコレクションがお披露目。ひとつひとつのデザインに対して、審査員が真剣にジャッジした。
Amazon Fashionとリンクすることで視聴者がその服を手に取ることができる、新感覚のファッション番組『メイキング・ザ・カット ～世界的デザイナーを目指して～』は、3月27日（金）よりAmazon Prime Videoで独占配信される。（フロントロウ編集部）
