女性史月間である3月に見ておきたい「女性として生きる尊さ」について考えさせてくれるドキュメンタリー作品を厳選して紹介。(フロントロウ編集部)

3月は「女性史月間」

 3月は歴史上における出来事や現代社会において、女性たちが行った貢献にフォーカスすることを目的に定められた「女性史月間(Woman’s History Month)」。

 アメリカやイギリス、オーストラリアでは、3月8日の国際女性デーにあわせて、3月の1カ月間をまるごと女性の地位向上を訴え、女性の権利を主張し続ける人たちの活動を称える期間としている。

画像: 3月は「女性史月間」

 
 そんな女性史月間に見ておきたい、現代社会の不条理と闘う女性たちや世界で生きる女性たちを取り巻く問題について知れるドキュメンタリー作品をピックアップ。

 忙しい毎日でも、1~2時間集中して見るだけで、エンパワー&インスパイアされるドキュメンタリー作品を通じて、女性として現代を生きることの尊さを学んで。


RBG 最強の85才(字幕版)

 ルース・ベイダー・ギンズバーグ(現87歳)は、法曹界には“女性など必要ない”と言われていた時代に、ハーバード大学やコロンビア大学といったトップの大学で法律を学び、1993年にアメリカ史上2人目の連邦最高裁判所判事に指名された。男女間の賃金格差、教育格差、参政権の向上など、法の下の平等の実現に向けて果敢に斬り込むルースは、「RGB」のニックネームで若者たちからも絶大な支持を得ている。「RGB」はいかにして誕生したのか? 彼女の人となりや素顔を知り、働く女性としての信念を学べる、全米で大ヒットを記録した作品
Amazonプライムビデオにて視聴可能。


『WOMAN -いまだ語られていない女性たちの闘い-』

 現代の社会情勢のなかで、危機的状況に置かれた世界の女性たちのリアルをを伝える作品。コロンビアの反政府ゲリラの女性兵士や、ザンビアの児童婚、カナダの先住民女性への迫害など、これまであまり語られてこなかった女性たちの現状に焦点を当てている。各国での女性の扱われ方や立場など、女性だけでなく男性にも見て欲しい内容。番組ホストはフェミニズム活動家として知られるジャーナリストのグロリア・スタイネムが勤める。Huluにて配信中。


『娘は戦場で生まれた』

 内戦が続くシリアで、無差別に行われる爆撃に脅かされながらも、世界と生まれたばかりの我が子に“真実”を伝えるため、命がけでカメラをまわし続けた母親ワアド。死と隣り合わせの緊迫した状況の中、街で最後となった病院を守る医師の夫とともに、ワアドが愛する娘サマ、そして全世界に残したかったメッセージとは? 同作は、2019年のカンヌ国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞したほか、第92回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー部門にノミネート。2020年2月29日(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。


レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-

 アメリカ史上最年少の29歳で下院議員に当選し「AOC」の名で政界に旋風を巻き起こしているたアレクサンドリア・オカシオ=コルテスをはじめ、巨額の富を持つ現職議員に対抗し、高い志を持って2018年の下院議員選に出馬した女性議員たちの闘いを追う。一般家庭に生まれ育ち、ウェイトレスやバーテンダーといったアルバイトをしながら選挙活動に乗り出すAOC。大企業からの支援も受けずに自らの力で道を切り開いていく彼女たちの姿には、見ているこちらも勇気がみなぎってくる。 Netflixで配信中。


ピリオド -羽ばたく女性たち-

 生理用ナプキンが普及していなかったインドの田舎の村に、生理用ナプキン製造機がやってきた。それまで生理用品といえば、もっぱら布を使っており、衛生面や健康面で理想的とはいえないケアを余儀なくされていた女性たちだが、ナプキンの製造や販売に関わる事で次第に成長し、エンパワーメントされていく。生理をとりまくネガティブなイメージを払拭し、女性たちの経済的自立を促そうと立ち上がる人々を描いたNetflix制作の同作は、第91回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞。

(フロントロウ編集部)

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