窓の景色に注目
活動休止中のワン・ダイレクションのメンバーで、昨年末にソロ第2弾となるニューアルバム『ファイン・ライン(Fine Line)』をリリースした、ハリー・スタイルズの新曲「フォーリング(Falling)」のミュージックビデオが解禁になった。
「僕は今ベッドの中/そして君はもうここにはいない/誰のせいでもないけど、強いて言えば酒と僕の気の多さ/僕が言ったことを忘れてくれ/そんなつもりじゃなかった/でももう取り戻せない/君が置いていった荷物の中身を確かめることもできない」という歌詞が出てくる、失恋ソングとなっている同曲。一体、この曲は誰のことを思って書かれた曲なのだろうか?
じつは、ミュージックビデオにその人物を特定するヒントが隠されている。それがこのシーン。
注目して頂きたいのはハリー、ではなくハリーが弾いているピアノの背後にある窓の景色。かすんでいて少々見にくいが、エッフェルタワーらしきものがそびえ立っているのがわかる。
エッフェルタワーといえば、フランスの首都パリを代表する建造物。そして、ハリーが2017年から2018年にかけて交際していたモデルのカミーユ・ロウは、フランス人とアメリカ人のハーフで、幼少期はフランスとアメリカを行き来する生活を送っていた。つまり「フォーリング」はカミーユに宛てて書かれた曲ということ。
ほかの楽曲にもカミーユの影が…
前アルバム『ハリー・スタイルズ』が発売された2017年5月から、新アルバム『ファイン・ライン』が発売された2019年12月のあいだにハリーが真剣交際をしていたのは、カミーユただ1人だけ。
「フォーリング」のなかに、「君についての曲を書きすぎだって自分でもよくわかっている」という歌詞が出てくるが、実際、『ファイン・ライン』には「フォーリング」以外にもカミーユについて書かれた曲が何曲か収録されている。
たとえば、カミーユと付き合っていた当時、ハリー自身の調子があまり良くなかったことを歌った楽曲「チェリー(Cherry)」には、電話越しにフランス語でハリーに何かを囁きかけるカミーユの声が入っている。ちなみにこの声は、「チェリー」が完成したあとにハリーがカミーユに頼んで収録したもの。
また、「キャニオン・ムーン(Canyon Moon)」にも、歌詞に「思いを抱えたまま、パリからローマまで」という、カミーユを連想させる「パリ」というワードが組み込まれている。(フロントロウ編集部)