多くの女性たちが団結し、声を上げるMeTooムーブメントが起こり、フェミニズムがより一層多くの女性に支持されるようになってから数年。2020年の国際女性デーに合わせて、過去に海外の俳優が発した名スピーチをご紹介。(フロントロウ編集部)

スカーレット・ヨハンソン、男社会で自分を妥協してきた

 今年も、3月8日は国際女性デー。最近では、エマ・ワトソンやブリー・ラーソンなど、芯が強い女性たちが声をあげ、世界中で多くの女性がその権利のために闘っている。でも、強く見える女性の中には、若いころに男社会で生きるうえで自分を偽っていたことがある人も。

 女性史月間であり国際女性デーが祝われる今、もう一度聞きたい、スカーレット・ヨハンソンの名スピーチをふたたび。

画像1: スカーレット・ヨハンソン、男社会で自分を妥協してきた

 2018年に、アメリカのロサンゼルスで行なわれたウィメンズ・マーチで登壇した俳優のスカーレット。現在は、マーベル映画『ブラック・ウィドウ』の主役である女スパイや、Netflix映画『マリッジ・ストーリー』で夫と離婚し強く生きる女性を演じ、強い女性という印象があるスカーレットだけれど、キャリア当初は、欧米メディアでたびたびセックスシンボルだと言われ、エレベーターの中でセックスしたことがあるという根も葉もないウワサを流されたこともある。

 そんな過去を持つスカーレットはこの日のスピーチで、若かりし自分は無意識に男社会で男性に合わせていたこと、そして今大人になった自分が、すべての女性に「もう媚びない」という選択を伝えたい理由を明かした。

「私が19歳の頃、嫌だといえる方法を知らない若い女性であったことや、自分の価値を理解していない若い女性であったことにつけこんできた男性たちを覚えています。力関係が片方(男性側)に非常に傾いている関係性は、私生活でも、キャリアの場でも多く経験してきました。
 
その中で私は、気がねなく一緒に過ごせる“めんどくさくない女の子(※)”だという物語を作り出さなくてはいけませんでした。それは、時には自分が正しいと思うことを妥協しなくてはいけないということでした。そして(当時は)自分自身にもそれが大丈夫なことに思えていました。相手が意図的だったかどうかは別として、自分の意見を妥協し、自分自身を見えなくし、劣っている者としていたんです。女性が習慣として必要としてしまっている、承認を得るために。
 
これは、自分のクリエイティブな価値や、プロとしての価値、そして性的な価値が、ただひとつ、男性からの承認や欲求によってだけ決まるという、非常に多くの若い女性たちも経験している感情によるものです。たとえ私が、自分自身に敬意を払うことが1番重要だという会話がされるような家庭出身だったとしても、女性でいるということだけで、私には不利なのです。なぜなら何世紀もの間、女性は礼儀正しく、感謝し、男性に合わせなくてはいけないと教えられてきたのですから。
 
最近、自分の人生に新しい言葉を取り入れたので、ここにいる方々と是非シェアしたいです。『もう媚びない』。自分に正しいことが起こっていないと感じる時に、それが他人の感情を傷つけるからといって罪悪感を感じるのは止めましょう」

 ※英語では “cool girl(クールな女の子)”。本記事では本人のニュアンスを伝えるために意訳しています。

画像2: スカーレット・ヨハンソン、男社会で自分を妥協してきた

“めんどくさくない女”を演じてしまうこと

 男性の反応が女性としての自分の自己承認や行動に強く影響してしまっていたことや、強く意見して“めんどくさいやつ”とされることを避けるために自分の個性を隠してしまっていたと訴えたスカーレット。だからこそ、これからは「もう媚びない」と宣言した。

 スカーレットのように芯の強い女性でありながら、女性は強く何かを主張するべきではない、というような昔から社会に根付いている男女差別に無意識のうちに従ってしまっていたと明かした女性セレブはほかにもいる。例えば、米ソニーがハッキングを受け、多くのハリウッドスターの給与明細などがインター ネット上に流出した事件が起こった際に、映画『アメリカン・ハッスル』での自分の賃金が共演した男性に比べて大幅に少ないことを知ったジェニファー・ローレンス

画像1: “めんどくさくない女”を演じてしまうこと

 米Lenny Letterでこの件に触れたジェニファーは、以前はギャラ交渉で強く出ることで、「『めんどくさい』とか、『図太い』と見られたくなかった」とコメント。しかし、「その考えで良いと思ってた。あの給与記録をインターネットで見て、自分が過去に一緒に働いたすべての男性が、『めんどくさい』とか『図太い』とかを全然気にしてないことに気づくまでは」と、交渉面で自身と男性の同僚の間に決定的な違いがあったと明言。

 「男性を『怒らせないで』『怖がらせないで』意見をしようって習慣が未だに私たちの中に存在するってこと?」と、女性である自分自身が男性優位な習慣に沿った行動を無意識に取ってしまっていた可能性に触れ、「自分の意見を表明するのに『可愛らしい』方法を探して、好かれるタイプでいるのを止めた。そんなの、クソッタレ」と言い切った。

画像2: “めんどくさくない女”を演じてしまうこと

 ハリウッドスターでもフェミニストでも、どんな女性でも、男性優位のこの社会に生きていれば自分を演じてしまうことはある。その中でも、自分の心のモヤモヤや、隠した自分の本当の気持ちをスルーしないで、自分を見失わないでと、スカーレットやジェニファーは訴えている。(フロントロウ編集部)

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