『エターナルズ』にボリウッドスターが?
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の次なる大作として注目されている映画『エターナルズ』で、メインキャラクターの超人的な能力と不死の肉体を持つ宇宙種族エターナルズのキンゴ(Kingo)というキャラクターを演じるクメイル・ナンジアニ。
『アベンジャーズ』シリーズに並ぶスーパーヒーローを演じるにあたり、クメイルは過酷なワークアウトを重ね、ムキムキボディをゲット。スーパーヒーローを演じるために役作りを重ねていった。
そんなクメイルが演じるヒーローのエターナルズは、何千年前から地球に住みつき、人間と共存している種族。つまり、人間界に溶け込むため、“表の顔”として様々な人間を装っている。とくにクメイル演じるキンゴというキャラクターは、原作コミックでは、16世紀に学んだ侍の武術を活かして日本の映画スターとして活躍しているという設定で描かれている。
そんなキャラクター設定が映画では、パキスタン生まれのクメイルに合わせて“日本の映画スター”から“ボリウッドスター”に変更されたことを、クメイル本人が米Deadlineのポッドキャストで明かした。
「映画のほとんどは現代が舞台になっているけど、僕たち(エターナルズ)は地球に長く居座っているから、例えば僕のキャラクターは、『OK、ここでの僕は秘密の人格で、誰にも認知られないでひっそりしてなきゃいけない』はずなんだけど、ボリウッド映画のスターになるんだ。目立たないようにしようとして、ボリウッドの大スターになっちゃったよ」
歌って踊るインド映画の総称であるボリウッドの世界的大スターを、キンゴが“表の顔”として装っていることをこう語ったクメイル。さらに彼は、「役作りのために数ヵ月もボリウッドダンスのレッスンに通ったよ」と、ボリウッド映画には欠かせないダンスを習得するための教室にも通っていたことを激白。
そんな“ボリウッドスター”を演じたシーンのリハーサルでは、インド系の人々が大勢集まったといい、その様子を目撃したクメイルは、「リハーサルにいたのがすべて南アジア人だった…それを見た瞬間、感動したよ。オー・マイ・ゴッド、今まで僕たちみたいな人種が(MCUの作品には)1人もいなかったのに、ワンシーンだけでこんなにいるってね」と、ますます多様化するMCUの世界に感動したと口にした。(フロントロウ編集部)