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日本のホラー映画は「ジャパニーズホラー」や「Jホラー」と呼ばれ、世界中で楽しまれている。なかには、映像化の権利を得てハリウッドでリメイクされたものも。そんな、ジャパニーズホラーのハリウッドリメイク作品をご紹介。(フロントロウ編集部)

『リング』(1998)→『ザ・リング(The Ring)』(2002)

 日本の大ヒットホラーの『リング』のリメイク。日本版では松嶋菜々子が演じた主人公を、ナオミ・ワッツが演じ、迫真の恐怖を再現。ストーリーは、日本版『リング』とほぼ同じで、新聞記者レイチェルが、見ると7日目に死ぬという謎のビデオを入手するが、幼い息子がそのビデオを見てしまい、彼を救うために奔走するというもの。日本のホラー映画の代表的人物の「貞子」は「サマラ」という名前になっている。ちなみに、『ザ・リング(The Ring)』の海外映画批評サイトRotten Tomatoesでのスコアは71%で、全体的な感想としては「それほど怖くない」という意見が多かった。

『呪怨』(2000)→『ザ・ジュオン(THE JUON)』(2004)

 ホラー映画『死霊のはらわた』のサム・ライミ監督が絶賛し、オリジナル版の『呪怨』と同じ清水崇監督を起用して撮影も日本で行い、2週連続で全米ナンバーワンの興行収入をあげた本作。主人公を含むキャストはサラ・ミシェル・ゲラーなどアメリカ人俳優に全て変更されているが、ホラーキャラの「俊雄くんと伽椰子」は、なんと日本版と同じキャストを起用。サラが演じるカレンは、福祉を学ぶために日本に来た留学生だというのに、最強のホラー親子に呪われてしまう。本作の成功を受けて、続編『呪怨 パンデミック』、『呪怨 ザ・グラッジ3』と、3作品にわたってハリウッドリメイクが制作された。

『呪怨』(2000)→『ザ・グラッジ(The Grudge)』(2020)

 なんと、20年の時を経て『呪怨』がリブート。これまでの『THE JUON』シリーズから内容を刷新して2020年1月3日に全米公開となった。メガホンを取ったのは、サイコスリラー映画『ピアッシング』を手がけたニコラス・ペッシェ監督。『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』のアンドレア・ライズブローが女性刑事に扮して怨霊が住みつく家を調査する。本作の日本公開は未定。しかし、米批評サイトRotten Tomatoesでのスコアが20%と異常に低いことで、「逆に」見たくなる人もいるのでは。

『仄暗い水の底から』(2002)→『ダーク・ウォーター(The Dark Water)』(2005)

 監督は『モーターサイクル・ダイアリーズ』のウォルター・サレス。日本版で黒木瞳が演じた主人公は、オスカー俳優のジェニファー・コネリーが演じている。舞台を日本の団地からニューヨークの集合住宅に変えた本作のストーリーは、日本版とそう変わらない。けれども、日本のホラー映画が持つ「イヤ〜な感じ」をうまくアメリカに置き換えられなかったのか、怖さはイマイチという評価。公開当時のアメリカは、2001年に発生した9.11同時多発テロの影響で、家族の絆を確認するストーリーが見直されていた時期でもあったため、『ダーク・ウォーター』も、ホラーというよりは「ファミリー」の大切さを考える方向性に若干シフトしている。

『回路』(2001)→『パルス(Pulse)』(2006)

 カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した黒沢清監督の『回路』をハリウッドリメイクしたのがこの『パルス』。インターネットの世界を舞台に巻き起こる恐怖を描いた本作のキャストはクリステン・ベルやイアン・サマーホルダー、オクタヴィア・スペンサーなど超豪華。ネット回線を使って幽霊がやってくるなんて怖すぎるけれど、さすが2006年。パソコンがデカい!米批評サイトRotten Tomatoesではなんと11%という異常に低いスコアを樹立している本作。日本版の後を引く不気味さはなくなってしまっている。

『着信アリ』(2004)→『ワン・ミス・コール(One Missed Call)』(2008)

 三池崇史監督、柴咲コウ主演のホラー映画、『着信アリ』のハリウッドリメイク版の『ワン・ミス・コール』。携帯電話に持ち主本人の断末魔の声が録音され 、それを受信した人は死に至るという怪奇現象を描いた超恐怖作品として有名な『着信アリ』は、海を渡ってパワーアップ。バラエティに富んだ死に方やダイナミックな悪魔払い、モンスターのような幽霊、さらには、日本のお茶の間で活躍するタレントのデーブ・スペクターも客演。ここまでくれば、リメイクのしがいが強く感じられたに違いないと思わせてくれる1本。

『女優霊』(1996)→『ドント・ルック・アップ(DON’T LOOK UP)』(2010)

 『リング』の中田秀夫監督のデビュー作『女優霊』を映画『メイド・イン・ホンコン』『ドリアン ドリアン』などの巨匠フルーツ・チャン監督でハリウッドリメイクした『THE JOYUREI 女優霊』。本作はドラキュラ生誕の地トランシルバニアにひっそりと建つ古びた撮影スタジオで次々と起こる怪奇現象と幽霊に悩まされるスタッフの様子を描いている。日本で言うところの「霊」は「悪魔」のような存在に置き換えられ、ワラワラ湧いてくる虫で恐怖を演出。普通だったら撮影なんかしてないで、お祓いをしたほうがいいよ、とツッコミたくなる。ホラーよりグロが強めな作品。

 「Jホラー」とも言われ、映画界で一大ジャンルを築いている日本のホラー映画。数々の名作がハリウッドでもリメイクされ、認知度も高い。今後もJホラー作品がハリウッドリメイクされるに違いない。(フロントロウ編集部)

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