テイラー・スウィフトの広報担当が、最近になり突如、蒸し返されたカニエ・ウェストとの10年越しのバトルに関して“最後の応酬”をしたカニエの妻キム・カーダシアンの主張に反応。誰もが気になっている「痛いところ」を突いた。(フロントロウ編集部)

テイラーvsカニエ、蒸し返される過去のバトル

 最近になって、新たな映像が流出したことにより、約4年ぶりに蒸し返されたシンガーのテイラー・スウィフトとラッパーのカニエ・ウエストのカニエの楽曲「フェイマス」の歌詞をめぐるバトル。

 これに関して“最後の応酬”をしたカニエの妻でリアリティスターのキム・カーダシアンの主張に対して、長年にわたりテイラーの広報を担当している人物が、テイラーに代わって反論した。

楽曲「フェイマス」の歌詞をめぐる騒動

 2016年にリリースした楽曲「フェイマス(Famous)」に「俺とテイラーはセックスするかもしれない。なぜって? 俺があのビッチをフェイマス(有名)にしてやったからだ」と、2008年から敵対関係にあったテイラーを「ビッチ」呼ばわりする女性蔑視的な歌詞を取り入れたことが問題視され、さらに、MVにテイラーを含む著名人たちの全裸の蝋人形を登場させたことで物議を醸したカニエ。

画像: 2015年、一時休戦していた頃のカニエとテイラー。第57回グラミー賞のバックステージにて。

2015年、一時休戦していた頃のカニエとテイラー。第57回グラミー賞のバックステージにて。

 該当の歌詞に関して、カニエは、テイラーに電話で了承を取ったと主張したものの、テイラーは「ビッチ呼ばわりされることは聞いていない」と反論。世間からバッシングが殺到し、窮地に立たされたカニエを擁護するべく、彼の妻でリアリティスターのキム・カーダシアンが、カニエとテイラーの通話を収めた音源動画を公開した。
 この音源動画には、確かにテイラーが歌詞の内容を許可するかのような内容のやりとりが収められていたため、テイラーは世間から「嘘つき」のレッテルを貼られ、SNS上には「#TaylorSwiftIsOverParty(#テイラー・スウィフト終了のおしらせ)」といったハッシュタグや誹謗中傷が溢れることとなった。
 この一件がきっかけで、一時は停戦し、歩み寄りの姿勢を見せていたテイラーとカニエのバトルが妻キムも巻き込んで再び激化。以来、両者は犬猿の仲となっている。


「皮肉」に「皮肉」で応戦

 当時のカニエとテイラーの通話の全編を収めた映像がツイッターが流出したことで、カニエがテイラーに対して、「フェイマス」の中に彼女を「ビッチ」呼ばわりするフレーズが登場するという事実を一切伝えていなかったことが判明。テイラーが真実を述べていたことが証明され、“嘘つき”の汚名が晴らされることとなった。

 これを受け、テイラーは、自身の潔白を信じていてくれたファンたちのTumblrの投稿に「いいね」して反応。さらに、「あの通話”の内容に関する私の主張が真実であったと証明する流出動画について、私がどう思っているのかという質問に答えるよりも、もっと重要な問題に目を向けてちょうだい」と、現在、世界中に拡大している新型コロナウイルスによる被害の深刻さに注意を払ってほしいと、インスタグラムを通じて、フォロワーたちに食糧バンクへの寄付を促した

画像: ©Taylor Swft/ Instagram

©Taylor Swft/ Instagram

 しかし、この時のテイラーのメッセージに添えられていた、「ちなみに、“あの通話”とは、誰かさんが違法に録音して編集したうえに、情報操作までして、私だけでなく、私の家族やファンの子たちに4年ものあいだ地獄のような苦しみを与えたことよ」という皮肉たっぷりなメッセージにキムが激怒。

 「テイラー・スウィフトは昔のやりとりを再燃させることを選んだ。(新型コロナウイルスの感染拡大によって)数百万という“本当の被害者”の人たちが苦しんでいることを考えると、ものすごく利己的な行動よね」、「彼女は嘘をついている」、「私は映像を編集したことは一度もない」などと嫌味や皮肉を込めたツイートを連投して反応した。

画像: キム・カーダシアン。米人気リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』に13年以上にわたって出演する傍ら、コスメや香水、アンダーウェアほかさまざまなビジネスを成功させている。

キム・カーダシアン。米人気リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』に13年以上にわたって出演する傍ら、コスメや香水、アンダーウェアほかさまざまなビジネスを成功させている。


テイラーの代理人による鋭いツッコミ

 テイラーとカニエのバトルについてコメントするのは、もうウンザリしていると示唆し、自分がこの件についてコメントするのは「これが最後」だと明言したキム。

 そして、「この件に関する私の唯一の問題は、テイラーが彼女の広報担当者を通じて、『カニエが許可を取るために電話をしてきたことは一度もない』と嘘をついたことだけ」としたキムの“最後の応酬”を受けて、テイラーの広報担当であるトゥリー・ペインが、キムのツイートに直接返信。2016年に出した声明を再公開し、手短かに反論した。

「私がテイラーの広報担当者です。そして、私が出した“編集されていない”オリジナルの声明がこちら。ところで、(映像などの)一部を省略したら、それは“編集”ですよ。

追伸:あんな映像が流出するなんて、あなたたち、一体誰を怒らせたの? 」

 ちなみに、トゥリーが再公開した声明には、「カニエは承諾のために電話をしてきたのではなく、テイラーにツイッターで『フェイマス』について告知して欲しいと依頼してきたのです。彼女はそれを拒否し、女性蔑視のメッセージが込められた楽曲をリリースすることについて警告しました。テイラーは、実際に“俺があのビッチを有名にしてやった”という歌詞が含まれることについては、まったく知らされていませんでした」と記されている。

画像: テイラーのパブリシスト(広報担当)のトゥリー・ペイン。2017年にテイラーが勝訴したセクハラ裁判の法廷にも彼女の姿があった。

テイラーのパブリシスト(広報担当)のトゥリー・ペイン。2017年にテイラーが勝訴したセクハラ裁判の法廷にも彼女の姿があった。

 キムが2016年にスナップチャットを通じて公開した、一部が省略された音源動画について、「編集していない」と言い張ったことに鋭いツッコミで返し、そして、誰もが気になっていた、新たな映像の出どころについて、テイラー側の人間ではないことを明かしつつ、おそらくカニエとキムの側近の仕業だと指摘したツリー。

 映像を公開したのはテイラーの潔白を信じ、彼女を支持し続けている誰かだが、映像を流出させたのは、どう考えてもカニエ&キム夫妻に近い人物だとしか思えない。何らかの原因により、側近に裏切られてしまったカニエとキムの痛いところを突いたツリーの発言は、「なるほど」と世間の多くの人たちを唸らせている。

 テイラー本人は、インスタグラムストーリーへの投稿以降、この件に関しては口を閉ざしている。(フロントロウ編集部)

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