自宅でリタッチできる?
ヘアカラーをしてから時間が経つと、だんだん気になってくるのが根元の黒い部分。そんな、いわゆる「プリン」状態を手っ取り早く解決してくれるのがリタッチ。
リタッチとは、地毛が伸びた根元だけを染めるカラーリング方法のことで、伸びた地毛とすでにヘアカラーで染めた髪の「色」や「明るさ」をそろえることを目的としている。
リタッチは、全体染めとは違い「根元だけ」を部分的に染めるため所要時間が短く、全体染めよりもコストを抑えることができる。しかし、根元は自分では見えづらく、セルフで行なうと色ムラや塗り残しが起こりやすいのが難点。
本来ならば、プロのヘアスタイリストにお任せするのが理想だけれど、忙しくて「美容院に行く時間がない」や「コストを削減したい」など、セルフでカラーリングしたい人もいるもの。そこで今回は、シカゴで活躍するカラーリストのカリッサ・ショードが、キレイな髪色をキープするリタッチのコツを紹介。
コツ1. 1日ヘアカラーを使う
はじめにカリッサは「正直にいうと、セルフでヘアカラーやブリーチをするのは、あまりオススメしない」とコメント。その理由についてカリッサは「根元は色ムラやミスをしやすく、しかもすぐには直せない。実はメリットよりリスクの方が大きいのよ」と米メディアPopsugarで説明。
そのため、もし1日だけ伸びた地毛を隠したいのなら、1日で落ちるヘアカラースプレーやヘアカラーコンシーラーを使うのがオススメ。
カリッサは「このアイテムは、根元に向かってスプレーするだけだから、髪をブロッキングをする必要もないし、ササっとリタッチできて便利よ」と太鼓判を押した。
最近ではブラウンやブロンドの他にも、ピンク、グリーン、ブルーなどカラーバリエーションも豊富なため、いろんなヘアカラーに対応できるという。
コツ2. ヘアマニキュアを使う
もし1日よりも長く保たせたい場合は、ヘアマニキュアを使ってみると良いと話すカリッサ。
毛髪内部の“メラニン色素”を落としながらカラー剤を入れる「ヘアカラー」とは違い、「ヘアマニキュア」は“髪の表面だけ”をコーティングするため髪が痛みにくく、セルフでも扱いやすいそう。また、ヘアカラーに比べて発色が緩やかなため、自然な仕上がりで色ムラが目立ちにくいという。
さらにカリッサは「万が一リタッチで失敗しても、ヘアマニキュアは2週間〜4週間で落ちるから安心。次のヘアサロンの予約の時にプロに直してもらうこともできるわ」とアドバイス。
ヘアマニキュアを使う際は、ヘアカラーと同様に髪をブロッキングが必要になる。分ける場所は、前髪、顔周りの両サイド、えり足の両サイドの計5箇所。前髪や頭頂部は早めに染まりやすいため、全体のバランスを見ながら染めるのが良いとのこと。
根元の地毛が伸びてきて気になるけれど、ヘアサロンに行く時間がなかなか確保できない人は、ぜひプロの意見を参考にしてみて。(フロントロウ編集部)