2019年7月に死去したキャメロン・ボイスが出演していたディズニー・チャンネルのドラマ『ジェシー!』のキャストたちが再集結。その思い出を語った。(フロントロウ編集部)

みんなから愛されたキャメロン・ボイス

 ディズニー・チャンネルで2011年から2015年にかけて放送されたドラマ『ジェシー!』のキャストたちが、世界中で深刻となっている新型コロナウイルスの影響を受けているエンターテインメント業界への寄付を募るために開始された、セス・ラデツキーとジェームズ・ウェズリーによるYouTubeチャリティ番組『Stars in the House(原題)』で画面越しに再集合。

 主人公ジェシーがロス家のベビーシッターとなり、4人の子どもたちの面倒を見る様子を描く今作で、上から2番目の子どもルーク・ロスを演じたキャメロン・ボイスは、その可愛らしい笑顔で人気に。その後ディズニー・チャンネルの映画『ディセンダント』シリーズにも出演していたけれど、2019年7月に、持病の発作によって20歳でこの世を去った。

 12歳から16歳の時期を、『ジェシー!』の撮影現場で過ごしたキャメロンは、その天真爛漫で優しい性格から皆に愛されていた。お気に入りの思い出を聞かれたキャストたちが、それぞれの心に残る記憶を明かした。

画像: みんなから愛されたキャメロン・ボイス

カラン・ブラル

 同作でルークの弟ラビ・ロスを演じ、同い年のキャメロンとは、彼が亡くなるまでシェアハウスで一緒に暮らしていたほど仲の良かったカラン・ブラルは、「すごく多くの思い出があるから難しいけど…」としたうえで、その繊細な思い出を明かした。

 キャメロンとシェアハウスをしていた俳優仲間のカラン(左)とソフィー・レイノルズ(中央)。

「ランチを一緒に食べて、衣装部屋で一緒に遊んで、休憩時間があるといつでも2人で一緒にいたんだよね。衣装部屋で将来どんなことをしたいかを話して、多分、人生を一緒に見つけていたんだ。年も近かったし、2人とも同じような経験をして、お互いに助け合ってた。こういった小さな瞬間すべてが、僕のお気に入りの思い出だよ」

 ちなみに、カランの両親はキャメロンのことを息子と呼び、キャメロンの両親もカランのことを息子と呼ぶほど、家族ぐるみで仲が良いという。


ペイトン・リスト

 ルークの姉エマ・ロスを演じたペイトン・リストは、1歳年下のキャメロンや、プライベートでも仲の良かった共演者たちとの思い出を語った。

画像: ペイトン・リスト

「私たちは撮影現場にある学校に毎日一緒に行ってたし、ずっと一緒にいたよね。高校の頃を振り返ると、この仲間しか思いつかないの」

「キャメロンは素晴らしい心の持ち主だったし、私の人生に大きな影響を与えた。私を良い人にしてくれた。彼は年下だったけど、新しいことを毎日教えてくれた」


スカイ・ジャクソン

 ロス家の末っ子ズーリ・ロスを演じたスカイ・ジャクソンは、キャメロンよりも3歳年下。しかし幼い頃に出会ったキャメロンとの思い出は、まだまだ記憶に残っているよう。

画像: スカイ・ジャクソン

「カリフォルニアへ行ったのは、『ジェシー!』のオーディションが人生で2回目だったんだけど、彼と会えるのをすごく楽しみにしてたの。そこで話す機会があって、キャメロンは私に対してすぐに自分の友達のように接してくれた。すごく嬉しかった。だから、思い出はいっぱいあるけど、お気に入りは彼に初めて会った時かな」


ケビン・チャンバーリン

 ロス家の執事バートラム・ウィンクルを演じたケビン・チャンバーリンは、思い出を語ろうとした時には、涙で声を詰まらせてしまい、ハンカチを取り出したほど。幼いキャメロンを、温かく見守っていたよう。

画像: ケビン・チャンバーリン

「キャメロンは素晴らしいダンサーだったね。彼のダンスをドラマに取り入れた時は、いつも驚きがあったよ。キャメロンには3、4人の仲間がいてね、(ダンスの)クランプやブレイクダンスをしていて、とてもかっこよかったよ。彼は何度も撮り直しをしなくてはいけなかったんだよね。ドラマのプロデューサーであるパメラが昨日の夜メールをくれて、ダンスシーンでは何度も何度も撮り直しをしなくてはいけなかったのに、キャメロンは息切れすることはなかったって話をしてあげてって言われたよ。ダンスシーンは何度もあったけど、キャメロンはいつでも正確だったんだ。いつでも10点だったよ。彼は出会った中で1番優しい子の1人だし、美しい心を持っていた。賢くて、大人なね」


デビー・ライアン

 ケビンの話を聞きながら涙を流していたデビー・ライアンは、今作の主人公ジェシー・プレスコット役を務め、キャメロンやカランよりも6歳年上のお姉さん的存在。キャメロンの歌やダンスの才能にいつも驚かされていたという彼女は、『ジェシー!』のシーズン3エピソード20では監督としてのデビューも飾ったけれど、そのシーズン3の時期に起こったある出来事を覚えているという。

画像: デビー・ライアン

「シーズン3の時期に私の母はガンの闘病中だったんだけど、それをあまり明かしていなくて。私は仕事終わりに母の化学療法に付き添って、そのあと撮影に戻ってくるということをしてたの。なかには、『疲れてるね。夜が遅かったの?』とか言ってからかってくる人もいた。私は疲れきってたんだけど、それを誰かに話すことはなかった」
「でもキャメロンが何かに気がついて、わざわざ私のところに来てハグしてくれたの。1回は泣いちゃって、『あなたは私の弟みたい』って言ったのを覚えてる。彼は大人で、安心させてくれる何かを持ってた。あれは、素晴らしい方法で初めてお互いに気持ちが通じ合った時だった。私はあの時を絶対に忘れない。キャメロンは特別な子だったの」

 キャメロンの死後、チャリティ団体The Cameron BoyceFoundationが設立され、銃暴力の根絶や清潔な水の提供といった、彼が生前力を入れた取り組みへのバトンが受け継がれている。(フロントロウ編集部)

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