2020年3月20日に公開された映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』。マーゴット・ロビーが演じるハーレイ・クインが「ジョーカーと破局した」その後を描いている本作だけれど、2人が破局した原因は映画の中では詳しく明らかにされていない。しかし実はこの2人、コミック版やアニメ版では過去に何度も破局している。2人の破局の真相が気になる!という人のために、これまでの破局歴をご紹介。(フロントロウ編集部)

悪カワヒロイン!ハーレイ・クイン

 “悪カワヒロイン”ことハーレイ・クインが、大好きだったジョーカーと破局し「覚醒」する様子を描いたDCコミック原作映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』が2020年3月20日に日本公開。

 主人公のハーレイ・クインは、2016年に公開された映画『スーサイド・スクワット』に引き続きマーゴット・ロビー。伸ばしていたツインテールをバッサリ切り落とし、イメージチェンジした姿を見せてくれることで話題に。

 本作でハーレイ・クインは「バーズ・オブ・プレイ」という自由を愛する女性だけのチームを組み、裏の世界を牛耳って、ハーレイ・クインまで支配しようとするヴィランのブラックマスクに挑む。 

ハーレイ・クインとジョーカーが破局した理由3選

 そんなハーレイ・クインだけれど、原作コミックスやアニメで実はこれまでに何度もジョーカーと付き合ったり別れたりを繰り返してきた。これまでにどんな別れ方をしてきたか、いくつかピックアップ!

1 ジョーカーの冷酷さに気づいて破局

 ジョーカーとハーレイが初めて破局したのは、1990年代に放送されたアニメ『バットマン』でのこと。

 そもそもハーレイ・クインが『バットマン』の世界に登場したのは同アニメ作品が最初。1992年9月11日に放送された『ジョーカーの陰謀(Joker’s Favor)』という回で登場したことをきっかけにその天真爛漫な性格が大好評を博し、コミックスの世界に逆輸入された。

画像: アニメ『バットマン』より ©︎United Archives/Newscom

アニメ『バットマン』より ©︎United Archives/Newscom

 ハーレイはジョーカーの共犯者で恋人という立場のキャラクターとして登場し、1994年5月23日放送の『ハーレイの恋の行方(Harlequinade)』という回でジョーカーと恋に落ちた理由をバットマンに説明。

 彼女はもともと「アーカム・アサイラム」という精神病院で働いていた精神科医で、元の名をハーリーン・クインゼルという。そこでジョーカーの担当医になったことにより退屈な精神科医としての毎日から救われ、興奮と笑いの人生を与えられたのだと言った。

 実はこの回でジョーカーはなんと街のマフィアから爆弾を強奪。『バットマン』の世界のゴッサムシティを破壊しようと企んでいたため、バットマンはそれを止めるためにハーレイに協力を求めたのだった。

 最初はジョーカーに手助けしようとバットマンに迷惑ばかりかけていたハーレイだけれど、そのうち、ジョーカーはハーレイもろともゴッサムシティを爆破しようとしていることに気づき、ショックを受けてジョーカーにブチ切れ。

 そして爆弾が爆発する直前にジョーカーの前に立ち、怒りに任せ銃口を向けて彼を殺そうとするものの、なんと銃の先端から飛び出したのは弾丸ではなく旗。拳銃がジョークグッズだったため、ジョーカーは死を逃れる。こうして爆弾を巻き込んだ破局劇は一件落着したけれど、その後同アニメ版では、ハーレイがジョーカーと共謀することはほぼなくなる。

 ちなみに、この1990年代に放送されていた頃のアニメ『バットマン』でジョーカーの声優を務めているのは、『スター・ウォーズ』でルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル。歴代のジョーカー声優の中でも最高という呼び声が高い。

2 自分が逮捕されて破局、デッドショットとベッドイン

 ハーレイ・クインとジョーカーが決定的に破局した様子が描かれているのが、2014年に公開されたOVA『バットマン:アサルト・オン・アーカム』。

 ハーレイは逮捕された後に、ジョーカーと破局。さらにその後、本当にジョーカーをふっ切れたことを証明するために、ヴィランたちのチーム“スーサイドスクワッド”のメンバーであるデッドショットと一夜を共にする。

 これで完全にジョーカーの呪縛から逃れたようだったけれど、その後、スーサイドスクワッドのメンバーとしてゴッサム・シティで凶行を犯した精神障害者を収容するアーカム・アサイラムを訪れた際に、ジョーカーの脱獄を手助けしてしまう。

3 ポイズン・アイビーに説得されて破局

 2019年10月から本国で始まった、ハーレイ・クインが主人公の大人向けアニメ『ハーレイ・クイン(Harley Quinn)』では、ジョーカーに利用されて見捨てられたハーレイを見た親友のヴィラン、ポイズン・アイビーが、ジョーカーと別れるようにハーレイを説得。

 ポイズン・アイビーの言葉が響いて「覚醒」したハーレイは、ジョーカーの隠れ家を破壊し、新しいチームを作る。


 この他にもハーレイ・クインとジョーカーが破局した経験は沢山存在する。ただどのエピソードでも関連しているのは、ジョーカーがハーレイを利用して大切にしない、彼女にとってのダメンズであるということ。映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』では、ハーレイがそんなジョーカーを完全にふっ切って自分の道を歩んでいる。(フロントロウ編集部)

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