自分で切っても大丈夫?
ニューヨークを拠点に活躍する人ヘアスタイリストのアシュリー・ラベルは、「正直なところ、自分の髪を切る方法を教えるのは気後れするの」と語り、その理由について「私は、根本的にこれ(セルフカット)は自分でやるべきことだとは思わないの。だから私たちヘアスタイリストがいるんだけどね」と米メディアbyrdieでコメント。
しかし、忙しくてヘアサロンに行く時間がなかったり、コスト面を少しでも抑えたいなど、ひとにはそれぞれセルフカットをしたい理由があるはず。そこでアシュリーは「もし自分でカットしたいと思うのなら、もちろん全力で協力するわ」と、毛先を自分で整えるうえで必要な道具とプロのカット方法を教えてくれた。
セルフカットに必要なもの
まず、必要な道具を揃えることからスタート。アシュリーによると、用意するものは散髪ハサミ、ダッカール、目の細かいコーム(クシ)、髪を湿らせるためのミストスプレーボトル。髪にボリュームやクセがある場合は、ストレートアイロンがあると便利かも。
髪は濡らす?濡らさない?
毛先を濡らすか、乾いた状態でカットするかは髪の質感に大きく左右されるそう。
ストンとしたストレートヘアなら乾いた状態でカットしてもいいけれど、ウェーブがかかっている、クセが強い場合は少し湿らせたほうが切りやすいとアシュリーは言う。ただし、髪は乾くと縮む性質があるため、切りすぎには充分気をつけること。
ステップ1.前方の髪をカット
まず、髪をコームでキレイに梳かし、前方の髪を耳の後ろで分ける。次に人差し指と中指ではさんで、髪をピンと張った状態で固定して散髪バサミでカット。これが全ての長さの目安となるので慎重に切ること。1つめのセクションを切り終えたら、前方の反対側の髪も同じようにカットする。
両方の長さを合わせる時は、鏡などで遠目に確認するとキレイに切り揃えることができるそう。また、髪にボリュームがある人やブツッとした切り口が苦手な人は「毛先を上にしてハサミを縦にしてカットしてみて、毛先が軽くできるわ」とアシュリーは言う。
ステップ2.後方の髪(下部)をカット
次に、後ろ髪の上部をハーフアップを作る要領で耳の上で分けて頭頂部で固定し、残った髪を2つに分けて前方の髪と合流させる。前方の髪より少し長く感じるけれど、これは前に出した時の角度が違うため、同じ長さに切りそろえてOK。どんな切り方をするにせよ、“前方の髪より長くしてはならない”という点だけ意識して。
ステップ3.後方の髪(上部)をカット
最後に、頭頂部に固定した残りの髪をおろし、また2つに分けて前方と合流させる。あとは先ほどと同じように全体の長さを切りそろえていく。オプションとして、アシュリーは「ついでに顔まわりも切ると髪全体に動きが出るよ。オススメは“スライドカット”という切り方ね」とアドバイス。
具体的には、顔まわりの髪を少し取って持ち上げ、持ち上げた髪の下側にハサミを入れて、頬骨から毛先に向かってハサミを小刻みに開閉しながらカットしていく。アシュリーは「切りすぎると変になるから、ほんの少しだけ切るのがコツ。ふんわりした仕上がりになるよ」と明かした。
最後にお好みのスタイリング剤をつけて髪をセットして完成! 自分で髪をカットすると、どうしても切りすぎてしまうことが多いため「ちょっと長いかな…」ぐらいで留めるのが鉄則。繰り返している内に上達していくから、気になる人はぜひチャレンジしてみて。(フロントロウ編集部)