ウェールズ議会がZoomを介して開かれていたけれど、厚生大臣が、音声を切り忘れたまま他の議員への悪口を始めてしまった…! 聞いていた議員たちの反応が、不謹慎だけれど笑いを誘っている。(フロントロウ編集部)

ビデオ通話の恐怖体験が議会で…

 新型コロナウイルスの影響で、リモートワークをする人々が増えている。それは政治の場でも同じで、ウェールズの議員たちはWeb会議サービスのZoomを介して議会を行なっていた。しかし、ビデオ通話をしたことのある人なら誰でも恐怖に感じたことがある、あるミスを、ヴォーン・ゲッチング厚生大臣がやらかした。

画像: ヴォーン・ゲッチング厚生大臣。

ヴォーン・ゲッチング厚生大臣。

 ゲッチング大臣は聞くだけ参加にしていたのか、画面はオフになっている。しかしその場合であっても、ミュートにしないかぎり音声はすべてのメンバー聞こえてしまう。そう、そこが恐怖のワナの始まり。

 議会のミーティングという厳かな場で、なにやら、どこからかささやくような音が聞こえる…。Zoom上の表示を見てみると、ゲッチング大臣が話し中との文字が。しかし、なにやらその会話は不穏な雰囲気。「ジェニーは~」と聞こえてきたその内容は、ジェニー・ラスボーン議員を批判するものだった。ウェールズ議会の副議長であるアン・ジョーンズ氏は、焦って思わず「ノーーー!」と叫んだけれど、気づいていないゲッチング大臣は、最悪な一言を放ってしまう!

「一体彼女はなんなんだ!?(What the fuck is the matter with her!?)」

 Fuckという言葉は、英語圏では放送禁止用語であり、厚生大臣が議会で使うのは言語道断。左から2列目1番上に映るラスボーン議員は一切反応しなかったけれど、ヘッドホンに手を当てていることから、自分に関する文句を言われているのは分かっている。

 大臣がFワードを使用したあとには、エリン・ジョーンズ議員が「彼の・マイク・を・切りなさい」と、静かに怒り。その後ジョーンズ副議長が指揮を執り、会議は再開された。

他の議員たちの反応がどうしても面白い

 政治家の幼稚な態度は非難しなければならないけれど、動画を見たインターネットユーザーが反応してしまったのは、やっぱり他の議員たちの反応。

 1番左の列の1番下に映っているニール・マケボイ議員は、ゲッチング大臣のミスにすぐさま気がつき、終始大爆笑。議員たちがヘッドホンに強く耳を押し当て、大臣が何を言っているのを聞いているところ、彼がFuckという言葉を使った瞬間には、ほとんどの議員たちが手を口にあて、反応がシンクロした。

 ゲッチング大臣は、「当然ですが、本日行なわれた議論の終わりに自分がしてしまったコメントを恥じています。ジェニー・ラスボーン議員には謝罪の言葉と、彼女が良ければ話す機会を設けたいというメッセージを送りました。現在(新型コロナウイルスという)未曽有の出来事に挑戦しているなかで、不適切で邪魔な行為でした」と、ツイッターに謝罪コメントを掲載。しかしラスボーン議員はツイッターを頻繁には使用していないため、現時点でSNS上では反応していない。(フロントロウ編集部)

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