「ジェイソン」
元ネタ映画『13日の金曜日』 フルネーム:ジェイソン・ボーヒーズ
1980年に第1作目が公開され、現在スピンオフやリブートを含めて12作品が公開されている。トレードマークはその顔面に装着していたアイスホッケー用のマスクだけれど、それを初めて被ったのはシリーズ3作目から。それまでは麻袋をかぶって、カカシのような見た目だった。武器はチェーンソーだと勘違いされがちではあるけれど、実際にはナタや斧など。「13日の金曜日」がタイトルになったのは、その13という数字が英語圏で不吉な数字だという説があるため。
本作は、若い男女が惨殺されて以来“呪われたキャンプ場”と呼ばれるようになった土地で次々に起こる残忍な殺人事件にまつわる物語。ちなみにジェイソンが狙うのは、風紀が乱れた男女で、子供は殺さない。
「フレディ」
元ネタ映画『エルム街の悪夢』 フルネーム:フレッド・クルーガー
1984年に公開された本作は、現在までにリブートを含めて8作品が公開されている。フレディは皮膚が赤く焼けただれた鉤爪の殺人鬼で、人の「夢」に現れる能力を持つ。というのも、彼は生前に連続児童殺害事件の容疑者で、精神鑑定の末に無罪放免となったが、憤慨した遺族に家ごと焼き払われて死亡し、その後3匹の邪悪な悪魔によって蘇った怪物だから。夢の中で切り裂かれると、現実にまで反映されてしまう…。
フレディは「恐怖」を力の源にしているため、いたぶったり残忍な殺し方をする。また、ジェイソンとは正反対に、子供をメインに狙う。ジェイソンとは映画『フレディVSジェイソン』で一度拳を交えている。
「レザーフェイス」
元ネタ映画『悪魔のいけにえ』 本名:ババ・ソーヤー
レザーフェイスは、殺した人間の皮(レザー)を被った殺人鬼。1974年に1作目が公開されて以来、シリーズやリメイクなどの関連作品を合わせて8作品が公開されている。『テキサス・チェーンソー』としても知られており、文字通りテキサスの荒野に佇む一軒家に家族で暮らしている。なんと一家は全員殺人鬼。1作目は、殺人シーンの恐怖がとてもリアルだと定評がある。
凶悪なイメージがあるけれど、家族には意外にも従順で、怒られるとしょぼんとするような純粋さがある。家では食事担当をしていて、殺した人間や動物の皮で作る家具もなかなかの腕前。動物の骨をコレクションしていて、自室や台所に飾っている。
「ブギーマン(マイケル)」
元ネタ映画『ハロウィン』 フルネーム:マイケル・マイヤーズ
『ハロウィン』は1978年にジョン・カーペンター監督によって制作され、現在シリーズ8作目まで進行中。関連作品を加えると全11作品が公開され、2018年にはシリーズ1作目の40年後を描いた新作映画が公開された。
「ブギーマン」と呼ばれる殺人鬼のマイケルは、6歳にして実の姉を殺害。その後精神病院に長らく入院するも、1978年のハロウィンの日に脱走する。そして道すがら殺害した者から作業服と肉切り包丁、ハロウィンマスクを奪い取り、人々を恐怖に陥れた。怪力を利用して様々な武器を用いるけれど、特にしつこく狙うのは、妹や血縁者。ちなみに彼が被っているマスクは、ドラマ『宇宙大作戦』のジェームズ・T・カークを模したものだという。
「ゴーストフェイス」
元ネタ映画『スクリーム』 本名:???
本作は『エルム街の悪夢』の監督ウェス・クレイヴンが1996年に制作した作品で、「ホラーあるある」がふんだんに盛り込まれたコメディホラー映画。「スクリーム」とは絶叫という意味で、ゴーストフェイスはその名の通り絶叫顔のマスクに幽霊のようなズタボロの布を被っている。このマスクはアメリカで1990年台初期に発売されていたハロウィン用のもの。
『スクリーム』は他のホラー作品とは異なり、中に潜む殺人鬼の正体は毎回異なる。現在4作品が公開されている。
「チャッキー」
元ネタ映画『チャイルド・プレイ』 フルネーム:チャールズ・リー・レイ
1988年に公開された本作の主役は、チャッキーと呼ばれる殺人人形。元はチャールズ・リー・レイと呼ばれる殺人鬼で、警察に追われた末におもちゃ屋に駆け込み、ブードゥー教の秘術を使って「グッドガイ人形」という人形に自身の魂を乗り移らせた。それを不運にもそれを6歳の男の子アンディが誕生日プレゼントとして受け取ってしまう。それからというもの、チャッキーはアンディの肉体を奪おうとしつこく襲うように。その凶悪さは、人形だといって侮ってはいけない。
チャッキーは邪悪な顔をしたボロボロの人形だと思われがちだけれど、「新品」だったころは綺麗だった。本シリーズは、リメイクを含めて8作品作られている。
「ピンヘッド」
元ネタ映画『ヘル・レイザー』
ピンヘッドは、明らかに他の殺人鬼とは一線を画したインパクトある見た目をしている。顔中に針を刺し、ぴったりとした衣装を身につけた彼の職業は、魔道士。本作は、「究極の快楽の扉を開ける」という謎のパズルボックスを巡ったストーリーで、パズルを解いてしまうとピンヘッドとその仲間が登場。ピンヘッドは、「究極の快楽を与える」という世界を支配する魔導師だけれど、なんと開いた人は皮を剥がれ、拷問を与えられ続けてしまう…。それはまるで「SM」の世界かのよう。
1987年に第1作目が公開されてから、10作品も制作されている。本作は、エロとグロを融合させたホラー作品で、ピンヘッドの見た目同様、かなり刺激が強めの内容。
昔ながらの人気ホラーキャラクターが出ている映画は、どれも恐ろしいけれど、有名な分その内容も面白い。もし見たことがない人は、これを機に鑑賞してみては?(フロントロウ編集部)