大学生になるアンディとおもちゃたちの別れ
1995年に、記念すべきシリーズ第1作目の『トイ・ストーリー』が公開されてから、15年。2010年に公開された『トイ・ストーリー3』は、大学生になるアンディと、ウッディやバズなどのおもちゃたちとの、切なくも爽やかなお別れを描く。
『トイ・ストーリー3』のあらすじ
『トイ・ストーリー』での時代から10年が経ち、少年アンディは17歳に。大学進学を控えるアンディと、ウッディやバズなどのおもちゃたちの間には、お別れの雰囲気が漂っていた。そんななか、手違いで保育園に寄付されてしまったおもちゃたち。そこで歓迎されたおもちゃたちは、アンディの元に帰ろうと話すウッディには耳を貸さない。しかしその後、さまざまなハプニングが起こり、ウッディたちとアンディはある決断をする…。
あの悪ガキも大人になる
1作目では少年だったアンディも、今作ではもう大学生! 視聴者も、映画を見ている間に、過ぎた時に思いを馳せずにはいられないこと間違いなしだけれど、“あの少年”の成長を見たら、もはや感激してしまうかも?
それは、『トイ・ストーリー』に登場したクレイジーな悪童シド! シドといえば、アンディの隣の家に住む、通称“おもちゃ殺し”。おもちゃを分解・改造したり、破壊したりして、おもちゃ界から怖がられているうえ、人間世界でもサマーキャンプを追放されたほどの悪ガキ。そんなシドも、『トイ・ストーリー3』では大人になっている年齢。『トイ・ストーリー2』には出てこなかったシドだけれど、今作で15年ぶりにスクリーンに姿を現した。それは、ウッディたちが冒険中のこのシーン。
言われなくとも一目瞭然、そう、この清掃員が大人になったシド! その“ノリ”はまったく変わっていないように見えるけれど、そのファッションも変わっていないよう。なぜなら、シドのトレードマークであるドクロ柄のTシャツを着ているから。サマーキャンプを追放されたほどの少年も、今では清掃員として働く社会人。1作目で強烈な印象を残したシドだけれど、彼らしく大人に成長していて、なんだか安心してしまうファンも少なくないはず。
ちなみに、『トイ・ストーリー』シリーズでおもちゃが生きていることを目の当たりにしたキャラクターはシドだけ。そんな背景から、清掃員になったシドは、生きていると知っているおもちゃたちを助けているのでは?といった憶測も一部のファンの間でささやかれたけれど、シリーズのプロデューサーであるジョナス・リヴェラは米Digital Spyで、自分たちはそこまで計算していないと否定。さらに、「シドはかわいそうですよね。おもちゃが生きているのを見たのは彼だけなんですから。私たちは、ある意味でシドを壊してしまった。私は正直にいって、シドの味方ですよ」と、シドに対して申し訳ない気持ちを抱いていると明かしている。(フロントロウ編集部)