『ホワイトカラー』のサラ・エリス役などで知られる俳優のヒラリー・バートンが、夫で、『ウォーキング・デッド』のニーガン役で知られるジェフリー・ディーン・モーガンと乗り越えた流産について語った。(フロントロウ編集部)

流産を経験しているヒラリーとジェフリー

 ドラマ『ホワイトカラー』のサラ・エリス役や、『One Tree Hill (ワン・トゥリー・ヒル)』のペイトン・ソーヤー役などで知られる俳優のヒラリー・バートンは、『ウォーキング・デッド』のニーガン役や、『スーパーナチュラル』のジョン・ウィンチェスター役で知られるジェフリー・ディーン・モーガンと10年以上の関係。

画像: 流産を経験しているヒラリーとジェフリー

 2009年に交際を開始し、2019年に結婚した2人の間には、10歳と2歳になる子供が2人いる。共演者たちからも好かれ、その結婚式では多くの友人に祝福されたヒラリーとジェフリーだけれど、過去には苦しい経験を乗り越えている。それは、複数回にわたる流産。


夫婦関係にも変化

 第2子が誕生した際に、その前には流産も経験していたと併せて発表したヒラリー。おしどりカップルとして知られるヒラリーとジェフリーを見ていると、問題なくお互いを支え合うことができ、乗り越えられる絆があったのだろうと予想してしまうファンも少なくないけれど、2人であっても一緒に困難を乗り越えるのは簡単ではなかったと言う。米Us Weeklyが、ヒラリーの自叙伝『The Rural Diaries(原題)』の出版に際して行なったインタビューで、彼女はこう明かした。

 「とくにセレブリティを中心に、『この困難を乗り越えて、私達はより近い関係になった』という間違った物語が語られてしまっている。でも私たちはそうならなかったから、自分が敗北者のような気持ちになってしまった。本当にひどい経験を1回経験しないかぎりは、自分のパートナーがどういった反応をするのかは分からないよね。自分は、相手がなにを必要とするのか知らないし」


ヒラリー・バートン、流産を経験して

 世の中には、多くの理想的で清潔なカップルの物語が存在している。しかし自分のいた状況が、そういった物語とは同じでないことで、さらに苦しくなってしまったというヒラリー。彼女は、「(乗り越えるために)私は、ドアを激しく閉めて、大泣きして、わめく必要があった」と、自分は感情的にストレスを発散したいタイプだと話す。しかしそんなヒラリーも、最終的にはジェフリーとともに困難を乗り越えることができたと振り返る。そこには、ジェフリーの献身的な支えと、ヒラリーの仕事への理解があった。

 「彼は、すごく献身的だった。彼は、自分のプライバシーを気にせず、私に(自叙伝で)思い出をさらけ出させてくれるぐらい優しかった。なぜなら、これは私だけの問題じゃない。私たちの物語なの。この方法で私に気持ちの整理をつけさせてくれたことに、感謝してもしきれない。エンターテイメント業界に女性として身を置き、自分の身体に裏切られた女性としてその事実に向き合い、(自身が運営する)牧場で一人きりになって、自分自身をどう愛していくかを学ばなければいけなかったことは、大変だった。だから、彼が私に与えてくれたのは、この物語をさらけ出させてくれて、彼の個人的なスペースに侵入させてくれたこと。彼は良い人なの」

 自叙伝を書いたことで、辛く苦しい過去への思いを整理することができた様子のヒラリー。もちろん悲しい記憶は消えてなくなることはないけれど、「悲しみを整理するのに、正しいとか間違った方法とかはない。まったく異なる2つが、最後には真ん中で落ち着くこともあるの」と、今に繋がるその過去を振り返った。(フロントロウ編集部)

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