Netflix映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』で主演を務めたリーア・ルイスが、アジア系役を演じるのが面白いと思う理由とは?(フロントロウ編集部)

先進的で普遍的な青春映画『ハーフ・オブ・イット』

 5月1日に公開され、瞬く間に多くの映画ファンから高い評価を受けているNetflix映画『ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから』。2020年代を生きる10代の少年少女を繊細に描いた本作は、移民やLGBTQ+といったテーマを取り入れながらも、友情や恋愛を普遍的に描いたヒューマンドラマとして多くの人の共感を呼んでいる。

 5歳で中国からアメリカへ移り住んだ主人公のエリーは、成績優秀な高校生。文学のセンスに長けており、多くのクラスメイトのレポート代行のバイトをしている。そんなある日、アメフト部のポールから代筆を頼まれたのは、なんとクラスメイトのアスターへのラブレター。最初は断ったエリーだったけれど、やむを得ない事情から依頼を受けることに。しかしエリーもまた、アスターに惹かれていた…。

 左からアスター役アレクシス・レミール、エリー役リーア・ルイス、アリス・ウー監督、ポール役ダニエル・ディーマー。

リーア・ルイス、中国語は話せない

 今作でエリーを演じたのは、アメリカの人気ドラマ『Nancy Drew(原題)』にも出演し、人気急上昇中の俳優リーア・ルイス。上海で生まれたリーアだけれど、今作でとくに厳しく練習したのは…、なんと中国語! 生後間もなくアメリカに養子として渡り、白人家庭で育てられたリーアは、米ETにこう話した。

「私が北京語が話せないということは、自分自身でも認識していました。だからこそ、できるだけ正確に、生きた言葉として言語を使いたかったんです。それ(※2つの母国語を持つということ)こそこのキャラクターや、世界中の多くの人の物語だから」

 リーアは自身の家庭について、両親は「アメリカ人家庭として、出来るだけ中国の文化を守るようにしてくれていた」と振り返る。しかし両親の母国語でない中国語までリーアに伝えるのが難しいのは当然。英語が母国語であるリーアは、台湾人の両親を持つアメリカ生まれのアリス・ウー監督に、かなり厳しく発音を指導されたという。

リーア・ルイス、言葉を超えて

 とはいえ、そんなリーアは、エリーの父エドウィンを演じた台湾出身・LA在住の俳優コリン・チョウと、言葉の垣根を超えた絆を感じたという。「コリンはそんなに英語を話さなかったんですが、彼と一緒にいるときは、なんだか絆を感じた。どう説明して良いのか分からないんですが、とても自然なことのように感じたんです」。

 リーアがそう感じたのには、作中での父エドウィンの行動に理由のひとつがあるかもしれない。リーアは、エドウィンがエリーに「愛してる」「おめでとう」と言葉で伝える代わりに一緒に料理を作るシーンが、中国流のコミュニケーションなのだと気がついたという。撮影を通して、北京語だけでなく中国の文化も学ぶこととなったリーアは、その経験についてこう語った。

 幼少期のリーアと母親。

「アジアや中国の家庭で育った人物を演じることはいつも面白いんです。私は、実際はその経験をしていませんから。そのような役を演じている時も、私は、自分の知らない自分の文化を学んでいるんですよね。私はその文化では育っていないので」

(フロントロウ編集部)

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