『バック・トゥ・ザ・フューチャー』仲良しなキャスト
新型コロナウイルスの脅威によって、世界中で暗い空気が流れるなか、多くの俳優やシンガーがオンライン上で再集結し、ファンを明るい気持ちにさせている。これまでに、映画『ハイスクール・ミュージカル』やドラマ『Glee/グリー』、『ジェシー!』などのキャストたちがオンライントークを繰り広げたけれど、このほど、今でも世代に関係なくファンが多いSF映画の大人気作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のキャストや監督らが再結集した。
今から35年前の1985年に第1作目が公開され、その後1989年、1990年に続編が公開された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。高校生のマーティ・マクフライを演じたマイケル・J・フォックスは現在58歳、そして、当時47歳と比較的若くも、おじいちゃんのような外見のドクことエメット・ブラウン博士を演じたクリストファー・ロイドは、現在81歳になっている。
ディズニー映画『アナと雪の女王』でオラフの声を演じたコメディアンのジョシュ・ギャッドのYouTube動画『Reunited Apart(原題)』では、この2人のほかにも、マーティの母ロレインを演じたリー・トンプソン、ジェニファー・パーカー役のエリザベス・シュー、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』でドクの恋人クララを演じたメアリー・スティーンバージェン、音楽を担当したアラン・シルヴェストリとヒューイ・ルイス、脚本家のボブ・ゲイル、そしてロバート・ゼメキス監督という、映画のファンにとっては完璧なメンバーが総出演。和気あいあいとトークを展開し、今も変わらぬ仲の良さを見せた。
マーティとドク、次はどこへ行く?
約30分の番組は、マイケルとクリストファー、そしてリーが、作中のシーンを再現し出したりする胸アツで濃い内容に。そんな明るい雰囲気を感じた同作の大ファンである司会ジョシュは、監督が新作は作らないと言い続けているのは知っているとしながらも、もし新作を作るとしたらマーティとドクはどこの時代へ行ってほしいですか? と、ファンの心の声を代弁するように質問! すると、リーが真っ先にこう答えた。
「1月に戻って、コロナウイルスについての警告をしてほしい!」
30年以上経った今だからこそ出てきた回答に、他のキャストたちも思わずクスっときたところで、次は脚本家のボブが、ファンの熱気を少し抑えるかのようにこんな発言。
「ドクとマーティは私たちが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の新作を作ろうとしているのに気がついて、そんなクレイジーなことを止めさせてくれるよう戻ってくるといいね」
そしてゼメキス監督が、映画監督らしいこんな返答で締めくくった。
「もしも吹き出して笑わずにボブに話せるアイディアがあったなら、私たちはそれを制作していたでしょう。だからこれに対する答えは、僕にはないのさ」
もちろん4作目に対する本気の回答ではなかったけれど、キャストや制作陣が、いちファンかのように映画への思いを語った番組は、大きな反響を呼んだ。番組の最後には、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名曲「パワー・オブ・ラヴ(The Power of Love)」の大演奏で番組が締められ、ファン大満足の内容となった。(フロントロウ編集部)