マリリン・モンローはどんなスキンケアをしていた?
1962年にわずか36歳の若さで謎の死を遂げた故マリリン・モンロー。50年代を代表する女優、モデルとして活躍し、今なお多くの人を魅了する伝説のセックスシンボル。そんなマリリンが生前行なっていたと思われるスキンケアルーティンが公開された。
これは、今月上旬にNYにて開館するはずだった「メイクアップミュージアム(The Makeup Museum)」の最初の特別展示企画にて一般公開される予定だったもので、新型コロナウイルスの影響でオープンが延期になったため、インスタグラムに投稿された。特別展示「ピンクジャングル:1950年代のアメリカのメイクアップ」展は、マリリンをはじめ、歴史的著名人が使っていたメイク道具などが展示され、1950年代のアメリカの化粧品事情を紹介する内容となっている。
故エルノ・ラスズロ医師が、故マリリン・モンローに処方したスキンケアプラン
マリリンのスキンケアルーティンとして紹介されたのは、故グレース・ケリーや故オードリー・ヘップバーンなど多くの著名人に愛されたNYの有名皮膚科医であり、当時では最先端のスキンケアを考案していた故エルノ・ラスズロ医師が、マリリンのために処方したスキンケアプラン。
ラスズロ医師が考えたマリリン専用スキンケアプランは、朝と夜に分けて細かくスキンケアのステップが記されている。
朝のスキンケア
マリリンの朝のスキンケア・ルーティンは大きく分けて4ステップ。
まず固形石鹸を泡立てて顔と首をやさしくクレンジングし、刺激が少なめの角質除去ローションを塗る。ラスズロ医師は、このとき余分な液体をティッシュでふき取るようにモンローにアドバイス。
次に目の下のクマが気になる部分にアイクリームを塗り、同じく浸透しなかった油分はティッシュでふき取った後、最後はクリームかと思いきや登場するのはまさかのパウダー。
スキンケアの仕上げとしてモンローが使用していたのは保湿成分の入ったフェイスパウダーで、陶器のような肌をつくる秘訣は、クリームではなくパウダーで肌にフタをすることだったよう。ちなみにパウダーをたっぷりのせた1分後に、ほかのステップと同じく余分な粉をふき取ることも忘れないようにとラスズロ医師は指示している。
夜のスキンケア
ラスズロ医師が処方したスキンケアプランによると、マリリンは夜のスキンケアとして3ステップ行なっている。
1つ目のステップはオイルと石鹸でのダブルクレンジング。このダブルクレンジングは当時ではかなり画期的な美容法だったそうで、顔や唇だけでなく首もしっかりと洗うこともこだわりだったという。
2つ目のステップは、顔全体、唇、首、デコルテにしっかりと保湿クリームを塗ること。マリリンが使用していたのは「アクティブフェリチルクリーム」というもので、軟膏のようなテクスチャーだという。
そして最後のステップが、かなり意外。一般的にはスキンケアの最後にクリームを使うことが多いけれど、マリリンはクリームの上から保湿力の高いローションを使ってふき取っていたよう。驚きのテクニックだけれど、余分な油分を取り除きながらさらに水分を浸透させるために取り入れていたそう。
今もセレブに愛されるラスズロ医師のスキンケア
じつはラスズロ医師のノウハウによって生まれたスキンケアブランド「Erno Laszlo」は有名で、マリリンが愛用していたアイテムの多くが今も販売中。
リアリティースターのキム・カーダシアンも「Erno Laszloの固形石鹸を愛用している」と米Harper’s Bazaarで明かすなど時代を超えて多くのセレブに愛されている。
「Erno Laszlo」のクレイマスクを使用するモデルのロージー・ハンティントン・ホワイトリー
時を経て公開されたマリリン・モンローのスキンケアルーティン。セックスシンボルとして愛されたマリリンは、こだわりが詰まった最先端の美容法でその美しさをケアしていた。(フロントロウ編集部)