※この記事には、映画『タイラー・レイク -命の奪還-』のネタバレが含まれます。
ネトフリで大ヒットを記録した『タイラー・レイク』
2020年4月24日に公開されたばかりのNetflix映画『タイラー・レイク -命の奪還-』は、公開直後から大ヒットを記録し、その視聴数は4週間で9,000万世帯を超えると見られている。この記録によって、今作はNetflix史上最高のヒット映画となる。
続編の制作も決定している『タイラー・レイク -命の奪還-』では、クリス・ヘムズワースが、裏社会で生きる凄腕の傭兵タイラー・レイクを演じた。タイラーは、ムンバイで誘拐された麻薬組織のボスの息子オヴィを救出するため、バングラデシュのダッカに潜入する。たった1人で敵のアジトから少年を奪還したタイラーだったが、街中にいるギャングたちから猛追をうける…。
クリヘム的エンディングの解釈を告白
スタントマンだったサム・ハーグレイブが初監督を務め、MCU映画『アベンジャーズ』シリーズなど、いくつかのマーベル作品を監督したルッソ兄弟が制作や脚本を担当した今作では、もちろんそのアクションシーンは見どころだけれど、クリスの真に迫る演技も評価ポイントのひとつ。
そんなクリスの演技が光ったシーンといえば…、やっぱりあのエンディング。オヴィを生還させたあと、銃で撃たれて橋の下へ落ちていったタイラー。しかしその8ヵ月後に、学校のプールで泳いでいたオヴィは、タイラーのような人影に気がつく…。
様々な可能性を含ませたこのエンディングには、大きな反響が。あれはタイラーなのか、それとも別人なのか、はたまた幽霊なのか…。そんな熱いトピックに、なんと主役のクリスもその考えを告白! クリスとハーグレイブ監督、そして脚本を担当したジョー・ルッソが揃って応じた米IGNのインタビューで、クリスはこう話した。
「あの不明瞭さや、見た人が自分の好きなように解釈できる、あのエンディングが好きなんだ。ジョー、僕は君の見解が気に入っているよ。あれが少年を見守るレイクの幽霊かなにかだったかにかかわらず、誰かが少年を見守っていて世話しているから少年はきっと大丈夫だっていうのを、あのシーンは表してるんだっていうね。僕はその考えが好きだな。あれが本当にレイクかどうか、僕たちには分からないことだよ」
闘いを通して、絆を育んだタイラーとオヴィ。タイラーともう会うことはないとしても、その絆は消えないだろう。自身も3人の子どもを育てており、家族をとても大切にしていることで知られるクリスにとって、少年オヴィの強く明るい未来を示唆するエンディングの解釈が、最も心に刺さる一説だったよう。(フロントロウ編集部)