マクドナルドのドライブスルーに珍客が登場
世界でパンデミックを起こした新型コロナウイルスが少し落ち着き、街では感染予防のために閉まっていた店が再開し始め、以前のような活気を取り戻そうとしている。それは、イギリスでも同じで、同国では長い間閉まっていたマクドナルドが再開。まずはドライブスルーと一部店舗でのテイクアウトの営業だけれど、マクドナルドのファンは大喜びで長蛇の列をなした。
待ちに待ったマクドナルドの再開だったけれど、リー・ワトソンという男性が話題をさらった。リーは従業員でも関係者でもなくただの客。ただの一般人であるリーがなぜそこまで注目をあびたのかというと、それはドライブスルーをするために乗ってきたクルマに理由があった。
その日は生憎の雨だったけれど、いつも通り再開を待ちわびたファンたちにより、長蛇の列が作られていた。しかし、その列にはかなり目を引く人が。そがこリーが、マクドナルドに行きたすぎるあまり、クルマがなかったのかダンボールで作った手作りのクルマで来店していたのだ。その様子を後方にいた人が撮影しており、その映像が拡散され、一躍有名人に。
雨の中ダンボールで作った自作のクルマで待つ姿は、思わず笑ってしまうほどシュール。リーは、「朝会社に行く途中、行列を見て、『急いで列に参加する方法がきっとあるはずだ』と思ったんだ。だからクルマを作った」と英The Sunに得意気に語るも、この話にはまだ続きがあった。
リーは雨に打たれながら、ダンボールのクルマで他のクルマと同じく並んで待っていたものの、なんとマクドナルドの商品を購入することが出来なかった。このまさかの事態にリーは、「彼らは提供してくれなかったんだ。なんでだろう?僕のクルマにエンジンがないからかな?」と冗談まじりで話していたけれど、後にマクドナルドの広報が「みんさんの安全のために、私たちは道路を走行できるクルマでないと商品を提供しません。他の方法でドライブスルーのレーンを使用しないでください」と発表した。
リーは結局30分も待った後に手ブラで帰ることになってしまったそう。クルマを作る手間や時間、そして商品が手に入らなかったことを考えると、タクシーでも良いからクルマを手配した方が良かったのではというツッコミはさておき、外出自粛明けをなんともユーモアたっぷりな方法で幕開けたリーに拍手を送りたい。(フロントロウ編集部)