デミ・ロヴァートがトランスジェンダー・コミュニティを支援
毎年6月は、LGBTQ+の権利について考えるために設けられた「プライド月間」ということもあり、LGBTQ+への理解を深めるための活動が活発化するなか、元ディズニー・チャンネル・スターでシンガーのデミ・ロヴァートが、社会的地位の向上が叫ばれる“トランスジェンダーの権利”について自身のインスタグラムで言及した。
つい先日、インスタグラムを更新したデミは、友人で「ノンバイナリー」であることを公表している、作家兼アクティビストのアロック・ヴァイド・メノン氏の新刊『ビヨンド・ザ・ジェンダー・バイナリー(Beyond The Geneder Binary)』を紹介。
ノンバイナリーとは、男性や女性どちらにも分類・限定されないジェンダーのこと。男性と女性の両方を感じる、そのどちらでもない、トランスジェンダーの中間など、その表現は様々で、第3のジェンダーと呼ばれることもある。
デミは、そのなかで「トランスジェンダーの権利は、人としての権利(※)」と訴えると同時に、「この本は、トランスジェンダーやジェンダーを定義していない人たちへの理解をさらに深めて、彼らをサポートする方法を学ぶのに最適よ。この本は大勢の人たちの命を救うリソース(資源)であり、“ジェンダー”というものに対するあなたの考え方を変えることになるはず。私たちはみんな、従順であることよりも創造力が称えられる世界に生きるべきだと思う! この本にはたくさんの“ゴールデン・ナゲット(価値のあるもの)”がつまっています」と本の内容を大絶賛。
※「Trans Rights Are Human Rights(トランスジェンダーの権利は、人としての権利)」は、2017年にアメリカのドナルド・トランプ大統領が、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人々の米軍入隊を禁止するとツイッターで宣言したことがきっかけで、トランスジェンダーの人々を支援するためのスローガンとして広まった。
さらに、メノン氏が6月のプライド月間に先駆けて立ち上げた、この本をアメリカ全土のLGBTQ+の若者たちに寄付するためのプロジェクトへの参加を募った。
ちなみに、デミは自身のセクシャリティについて「フリュイド(流動的)」だと2018年の米InStyleとのインタビューの中で明言し、性別に関わらず恋愛対象になることを明かしている。今年1月に出演した米Sirius XMのラジオ番組『Radio Andy(原題)』で、「今もまだセクシャリティに関して模索している最中」「将来的に女性と結ばれる可能性もある」と語ったデミは、両親にもすでにそのことをカミングアウト済みとのこと。(フロントロウ編集部)