どんでん返し系映画『シャッター アイランド』は、タイトルにすでに秘密が隠されている。並べ替えると…?(フロントロウ編集部)

ミステリー映画『シャッター アイランド』

 2010年にレオナルド・ディカプリオ主演で公開された映画『シャッター アイランド』。最後に明かされる衝撃の展開が話題となり、日本でも大ヒットした。原作は、『ミスティック・リバー』の原作者としても有名なデニス・ルヘイン、そして巨匠マーティン・スコセッシ監督がメガホンを取ったとあって、劇中で展開される数多くの伏線は映画ファンをうならせた。

 物語の主役は、連邦保安官テディ・ダニエルズ。精神的な病気を抱える犯罪者が収容されるアッシュクリフ精神病院がある孤島シャッターアイランドを訪れたテディと相棒のチャック・オールは、1人の女性が謎のメッセージを残して失踪した事件を追う。しかし捜査を進めるうちに、テディは島の怪しさに気がつく…。

画像1: ⓒPARAMOUNT PICTURES / Album/Newscom

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タイトルを並べ替えると…

 超王道なミステリー物語でありながら、今作がそこまで人気なのは、やはり劇中に様々な仕掛けが気づかぬうちに登場するから。しかし、本作の原作はデニス・ルへイン。衝撃の秘密が、その「タイトル」にも隠されていた!

 『シャッター アイランド』は、英語で書くと『Shutter Island』。

 T、L、Dといったアルファベットを並べ替えると…。

「Truths and Lies(真実とウソ)」「Truths Denials(真実 否定)」

 なんと、「Truths and Lies(真実とウソ)」という言葉や、「Truths Denials(真実 否定)」という単語が出来上がる! 『シャッター アイランド』をすでに見た人ならお分かりだろうが、これらの言葉は本作を非常によく表した言葉。また、アナグラム(言葉遊び)はストーリーのうえでかなり重要な行為になってくる。タイトルからすでに、作品についての伏線を作っていただなんて、デニスのその才能には舌を巻くしかない。

画像2: ⓒPARAMOUNT PICTURES / Album/Newscom

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レオ様流『シャッター アイランド』の楽しみ方

 本作が公開された際に来日を果たしている主演のレオナルド。映画の記者会見では、映画の制作にあたりスコセッシ監督は、かのアルフレッド・ヒッチコック監督のような手法を使ったと賛辞を送った。その後、この映画の楽しみ方を聞かれた彼は、ファンに向けてこうメッセージを送っている。

「この映画は伏線が多く、視聴者に何が起こっているのかと惑わせます。メインキャラクターだけでなく、映画の中のどの登場人物に関してもヒントが無いなかでね。だから、心を開いて、物語に身をゆだねてください。そうすれば、私達が映画を作っていた際に感じていた心的なインパクトを、視聴者の方々にも感じてもらえるのではないでしょうか。だから、シャッターアイランドでなにが起こっているかを解き明かそうとしないで。これ以上何も聞かずに見に行ってください」

 (フロントロウ編集部)

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