一家がオンラインデリバリーに感謝する理由
アメリカのアイダホ州に暮らすラクエルとデレクは、生後8ヵ月のルカスと暮らしているが、新型コロナウイルスの影響でかなり厳しくステイホームを実行しているという。なぜなら、ルカスには先天性の心臓疾患があるから。ルカスのかかりつけ医は両親に、新型コロナウイルスへの感染は、ルカスの呼吸困難を招くことになる可能性があると告げたという。
そのため、一家はかなり厳しく外出を避けており、またルカスの食事には特別なものも必要なため、オンラインショッピングで買い物をしている。それが理由でいつも以上に宅配便の使用回数が増えているため、一家は家の玄関に、「私達には医療ケアが必要な子供がおり、オンラインデリバリーは彼の健康に必要不可欠です。あなたたち(配達員)は私達の息子を生かし、健康でいるための手助けをしてくれています」と書いた張り紙をし、配達員への感謝を表しているそう。
配達員が家の玄関で…
ある日、いつもと同じようにアマゾンからの宅配を受け取ったラクエル。しかしその後、家の玄関に設置してあるカメラに視線を落としたところ、配達員がまだ玄関前にいることに気がついたという。
「彼女がまだそこにいることに気がつきましたが、なにをしているのかは分かりませんでした。彼女が、十字架のサインをするまでは。『オーマイゴッド。彼女は祈ってくれてたんだ』って思いました。胸が詰まってしまいましたね。これ(パンデミック)を乗り越えるのは大変ですから、見ず知らずの人が時間を取って、息子の健康をあんな風に祈ってくれるなんて、感動しました」
そう、配達員は張り紙の存在に気がつき、ルカスのためにお祈りをしてくれていたという。米KTVBにその思いを語ったラクエルは、すぐに夫デレクにも映像を見せたそう。そしてデレクは、その映像をフェイスブックに公開。すると、彼女の行動が大きな話題となることに。
両親のためにも赤ちゃんの健康をお祈り
最終的に、それはモニカというアマゾン配達員であることが判明。「みんな、なんだかクレイジーなほど盛り上がっちゃってね。『家の前で立ち止まってお祈りした?』って聞いてくるから、『そうだね!』って答えてる」と語るモニカは、頻繁に配達に行くあの家の家族を心配していたと明かした。
「あの張り紙を見るたびに心に刺さるの。だから自分の心がしなさいと言ったことをしただけ。あの赤ちゃんと両親のために祈りなさいってね。赤ちゃんが傷つき苦しんでいるのを見ることは、彼らにとってすごく辛いことでしょう。彼らが毎日を着実に乗り越えていけるように祈っただけですよ」
(フロントロウ編集部)