2020年6月12日に公開となる映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の撮影中、撮影現場で多くの人が、原作の『若草物語』とリンクする“ある病気”に感染していた。(フロントロウ編集部)

ついに公開! 『わたしの若草物語』

 新型コロナウイルス感染拡大防止の措置として公開延期となっていた映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が、2020年6月12日ついに日本公開された。

画像1: ©︎COLUMBIA PICTURES

©︎COLUMBIA PICTURES

 原作は、1868年に出版されたルイーザ・メイ・オルコットの同名小説。南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語は時代を超えて多くのファンに愛され、1917年以降、10回以上の映画化が行なわれている。そんな『若草物語』を映画『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が新たな視点から映画化。

 しっかり者の長女メグをエマ・ワトソンが、活発で信念を曲げない次女ジョーをシアーシャ・ローナンが、内気で繊細な三女ベスをエリザ・スカンレンが、人懐っこく頑固な末っ子エイミーをフローレンス・ピューがそれぞれ演じた。また、一家の母にはオスカー俳優のローラ・ダーンが、ジョーの幼なじみをティモシー・シャラメが、マーチおばさんをメリル・ストリープが、ミスター・ダッシュウッドをトレイシー・レッツが演じるという豪華キャストぶり。

STORY
ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4 人。そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように…。自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。

製作陣の多くが撮影中に感染した病気が怖い

 『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の撮影中、キャストやスタッフの間で恐ろしい病気が流行したという。それは「連鎖球菌性咽頭炎」と呼ばれ、のどに感染して発熱や痛み、時には嘔吐を引き起こし、感染力も強い病気。濃厚接触はもちろん、治るまでは他人との接触を避けるべき病気の一つと言われている。

画像2: ©︎COLUMBIA PICTURES

©︎COLUMBIA PICTURES

 この症状が重篤化すれば「猩紅熱(しょうこうねつ)」という病気になる可能性があり、“いちご舌”と言われるように舌が腫れたり、体にブツブツができたりする。とくに、幼い子供が感染することが多いと言われている。

 実は猩紅熱は、小説『若草物語』で三女ベスが患った恐ろしい病気と同じ。現代ではもちろん治療法の研究が進んでいるけれど、まさか『若草物語』を撮影している時にその病気がチーム内で流行するとは、夢にも思わなかっただろう。

画像3: ©︎COLUMBIA PICTURES

©︎COLUMBIA PICTURES

 この時のことを監督のグレタは、ある意味で「メソッド・アクティング(※)が最頂点に達したとき」と驚きのコメントを米Hollywood Reporterに語った。ちなみにグレタは撮影中ずっと隠していたけれど、妊娠をしていた。自らの身体にも響くのではないかと心配になる病気騒ぎにもこの反応をするとは、さすが監督。そんな彼女は出産ギリギリまで仕事に打ち込み、本作の撮影後、ディレクターズ・カットを提出した24時間後に第1子を出産したという。

※「メソッド・アクティング」とは、映画のキャラクターを人格、深層心理レベルまで掘り下げて、その役に「なりきった状態」で演じるスタイルの演技法。ヒース・レジャー、クリスチャン・ベール、ホアキン・フェニックスなどがメソッド・アクティングを取り入れていると言われている。

画像4: ©︎COLUMBIA PICTURES

©︎COLUMBIA PICTURES

 そんな映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は、2020年6月22日より日本全国で公開スタート。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.