1つのフレーズしか話さないグルート
グルートは木に知性が与えられた地球外生命体で、映画ではクリス・プラットが演じているピーター・クィル/スター・ロード率いるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの一員。MCUのシリーズでは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』などに登場する。
仲間思いのグルートはその優しいキャラクターも魅力的なのだけれど、彼の特徴はなんと言っても、「私はグルート(I am Groot)」という1つのフレーズしか言葉を話さないということ。フレーズだけ読むと自己紹介をしているように思えるかもしれないけれど、彼は「私はグルート」という言葉だけで様々な感情を表現していて、すベての局面で自分の伝えたいことを「私はグルート」で表現している。
グルートが初登場した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では、彼の言葉を理解できるのは俳優ブラッドリー・クーパーが声優を務めるアライグマの姿をしたロケット・ラクーンだけだったのだけれど、仲間になって親しくなっていくうちに、他の仲間たちも次第にグルートの言葉を理解できるように。しかしながら、グルートの言葉を理解する方法については明らかにされていなかった。
グルートの言葉を理解する方法
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズで監督を務めたジェームズ・ガンは2020年4月、Twitterアカウントで同作の視聴イベントを開催。同作をファンと一緒に視聴しながら、シーンを解説したり、ファンの質問に答えたりするという企画を行なった。
ジェームズはその中で、「スター・ロードがグルートの言葉を理解できたのは、彼が万能翻訳機を持っていたからですか?」というファンからの質問に回答。ジェームズはスター・ロードについて「万能翻訳機は持っていない」とした上で、グルートの言葉を理解する方法について次のように説明した。
「人々は言語を勉強してグルートの言葉を学ぶわけじゃないんだ。グルートとの繋がりを通して学ぶんだよ」
He doesn’t have a universal translator. He has a translator. And it doesn’t have all languages in it (it didn’t have Sakaaran in the first film for example). And people don’t learn Groot through knowing the language - they learn it through connecting with Groot. https://t.co/4PoUm2lXhv
— James Gunn (@JamesGunn) April 25, 2020
ジェームズによれば、グルートの言葉は彼自身との繋がりを持つことで理解できるようになるそう。誰かの言葉を理解するようになるには、その人自身を理解することが大切だという、誰かとコミュニケーションを取る上で大切なことを、グルートに教えられているかのよう。
ちなみに、グルートの声は映画『ワイルド・スピード』シリーズで知られるヴィン・ディーゼルが演じている。2020年6月11日よりついに日本でもサービスが開始された「Disney+(ディズニープラス)」でもMCU作品を観ることができるので、グルートが何を話そうとしているのかに注目しながらチェックしてみては?(フロントロウ編集部)