運動後の頭皮環境
運動すると、カラダだけでなく頭皮にもたくさんの汗をかく。汗をかいた状態のまま放置すると、なんとなく頭皮や髪に良くないイメージがあるけれど、実際はどうなのだろう。
仏ブランド「ロレアル」のプロフェッショナル・ヘアスタイリストを務めるロン・ロペスによると、実は運動をして汗をかいた後でも、基本的に髪を洗う必要はない。しかし、これは「髪質」や「汗の量」によって変わってくるという。
ロンは「ピラティスやヨガなど、負荷が軽くてあまり汗をかかない運動をしているときは、シャワーを浴びなくても大丈夫」と米メディアMakeup.comでコメント。
その一方で、髪がびっしょり濡れてしまうほど汗をかいたときや、元々髪が広がりやすい人は髪を洗うべきと助言。
ロンいわく、汗をかきすぎると、塩分で髪がパサパサになりやすく、髪のゴワつきやクセが出やすいため、シャワーで汗をサッと流したほうがいいとアドバイスしている。
頭皮への影響はないの?
でも、汗をそのままにしておいて、頭皮への影響はないだろうか。ロンは「これは直感に反するかもしれないけれど、汗をかいた後に分泌される皮脂は、“少量”なら頭皮の健康に良い効果をもたらしてくれるんだ」と説明。
とはいえ、過剰に分泌された皮脂は、長い間放置すると頭皮環境に影響を与えることも。ロンは「頭皮の皮脂が増えすぎると、髪がベタついたりニキビができたりする恐れがある」と話し、シャワーを浴びることができない場合は、ドライシャンプーを使って余分な皮脂を抑えるのもオススメだと助言。
ただし、汗でびっしょり濡れた状態の髪にドライシャンプーを使うのはNG。ロンは「濡れた髪にドライシャンプーを使うと、文字通りペースト状になってしまう」と話し、正しいドライシャンプーの使い方を紹介した。
ドライシャンプーの正しい使い方
はじめに、汗で濡れた髪を乾いたタオルで拭き取り、できるだけ髪を乾かす。髪が少し乾いてきたら、今度はドライヤーを使って毛先を乾かす。そして、ドライシャンプーを直接根元にスプレーして頭皮と髪にしっかり揉み込む。
最後に、余分なパウダーを取り除きながらヘアスタイルを整えて完成。髪にツヤとハリを与えながら、汗のニオイも消してくれるという。
プロが教える運動後に汗をかいたときのヘアケア方法。シャワーを浴びる時間がないときは、ドライシャンプーを持っておくと便利かも。(フロントロウ編集部)