マイケル・ジャクソンの娘のパリス・ジャクソンが自身のセクシャリティに改めて言及。自身が幼かった時から父親のマイケルには見抜かれていたとも明かした。(フロントロウ編集部)

パリス・ジャクソンがセクシャリティに改めて言及 

 マイケル・ジャクソンの娘であるパリス・ジャクソンが、フェイスブックの動画サービスFacebook Watch(フェイスブック・ウォッチ)で配信がスタートしたリアリティ番組『Unfiltered: Paris Jackson and Gabriel Glenn(アンフィルタード:パリス・ジャクソン・アンド・ガブリエル・グレン)』に出演。米現地時間6月30日に配信されたエピソードのなかで、自身のセクシャリティに言及した。

画像: パリス・ジャクソンがセクシャリティに改めて言及

 現在は一緒にザ・サンフラワーズというバンドを結成し、同番組にも一緒に出演しているガブリエル・グレンと交際しているパリスだけれど、「最終的に男性と落ち着くなんて思ってもみなかった」と語り、「女性と結婚するんじゃないかと思っていたの。男性よりも女性とのほうがデートしていたから」と、男性とも交際はしていたものの、最終的には女性と結婚すると思っていたことを明かした。

 「世間の人たちには長続きした3人との関係しか知られてない。全員が男性だったけどね。世間の人たちは、私のこれまでの交際のほとんどを知らないの」と、これまでに何度か恋愛の報道はされてきたものの、その時の相手は男性ばかりで、自身が女性とも交際してきたことは知られていなかったと明かしたパリス。

画像: パリス・ジャクソンとガブリエル・グレン

パリス・ジャクソンとガブリエル・グレン

 とはいえ、男性と女性の両性が恋愛対象になるバイセクシャルというわけではなく、「男性や女性とだけデートしてきたわけじゃないから。私はヴァギナのある男性ともデートしたことがある」とパリス。女性器を持つ男性(※)と交際したことがあると示唆した。

※トランスジェンダーもしくはインターセクシャルの人を指していると思われる。

 「パンツの中身が何かなんて関係ない。その人のXとYの染色体(※)がどういう組み合わせかなんて関係ない。それよりも、『人間としてどんな感じなの?』っていうね」と語り、相手の身体的な性別よりも、人間性を重視していると語った。

※人の生物学的な性別を決める染色体で、「XX」の組み合わせなら女性、「XY」の組み合わせなら男性となる。

父マイケルは見抜いていた

 幼少期から自身のセクシャリティについて“なんとなく”は勘づいていたという現在22歳のパリスだけれど、「それがどういうものなのかは分からなかった」のだそう。「少し葛藤していたの。だって、テレビ番組で一緒になるのは男性と女性だし、そういう(女性が女性を好きになるという)考えが自分でもできなかったの」とパリス。

 しかし、さすがと言うべきか、2009年に亡くなった父親のマイケルは娘パリスのそんな性格を見抜いていたのだそう。「パパはすごく早くから気づいてた」とした上で、パリスは次のように続けた。「パパはきっと、私のなかにそういうエネルギーを感じていたんだと思う。男の兄弟たちと同じように私をからかってきたから。『おや、ガールフレンドができたんだね』って」と、マイケルは自身が女の子と親しくなった時にも、兄弟たちが女の子と親しくしている時と同じように扱ってくれたと明かした。

画像: 2009年に撮影されたパリスとマイケル。

2009年に撮影されたパリスとマイケル。

 「そういう環境にいられたのはすごく幸運だった。とりわけ、すごく幼かった時にね。たしか、8歳か9歳の頃だったと思うんだけど」とパリス。「たくさんの子供たちが経験できることじゃないと思う」と、父親のマイケルが自身のセクシャリティに理解を示してくれていたことへのありがたみを語った。

 パリスは以前にも自身のセクシャリティについて言及しており、2018年には、SNSに寄せられたファンからの「あなたはバイセクシャル?」という質問に対し、「あなたたちのあいだで“バイセクシャル”という呼び名が主流なら、きっとそうなんでしょうね。でもそういう肩書きって必要なのかしら。(中略)私はバイセクシャルじゃない。私は人を人として好きなだけ。私は自分のことを型にはめるつもりはないの。だから、私のことを何かのカテゴリーにくくるのはやめてほしい」と回答。自分のセクシャリティは特定の場所にくくられるものではないと強調していた。(フロントロウ編集部)

※性染色体の表記に誤りがあったため修正しました。

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