『Fallout』の映像化がついに決定
『Fallout(フォールアウト)』は、アメリカのゲームメーカー、ベセスダ・ソフトワークスの人気RPGシリーズ。1950年代風のレトロフューチャーなテイストと、シニカルで過酷な世界描写が特徴の本作は、核戦争後の荒廃した未来を舞台にした作品。
シリーズを通してアメリカに実在する土地を舞台にしており、その広大なマップを探索したり、膨大な会話の選択肢を選んだりしながら進んでいくストーリーが好評で、世界中で大ヒット。特に、会話の選択肢によっては物語の世界観が大きく変化することもあるため、プレイヤーの性格そのものが問われるシビアな点やウィットに飛んだシナリオの深さがファンの心を掴んだ。
2015年に発売された『Fallout4』の売り上げは、世界で1,200万本。これまでのシステムに加え、街や農園、食糧や武器など、様々なクラフトもできるようになり、まるでゲーム『あつまれ どうぶつの森』のようだと例えられることも。さらに、任意のキャラクターと性別に囚われずにロマンスができるようにもなった。すべての物語には多様な人種が登場し、皆それぞれに核戦争後の荒廃した大地を必死に生きている。
そんな『Fallout』が、ついにAmazonスタジオによって待望の映像化。
ドラマ『ウエストワールド』のスタッフが集結
Amazonスタジオによって映像化される『Fallout』は、J・J・エイブラムスが製作総指揮を務めるHBOの人気ドラマ『ウエストワールド』のジョナサン・ノーランとリサ・ジョイによるKilter Filmsが手掛け、Amazonプライム・ビデオにて配信予定。
『ウエストワールド』は、ハイテクノロジーに支えられた西部劇風のテーマパーク、“ウエストワールド”で暮らすアンドロイドたちを描いたダークなSF作品。この世界観は、『Fallout』の世界観とぴったり合致。今回映像化が発表されるにあたり、Amazonスタジオは、短い予告編を公開した。
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— Amazon Studios (@AmazonStudios) July 2, 2020
『Fallout』の映像化を手がけることになったジョナサンとリサは、「『Fallout』は世界最高のゲームシリーズの1つです」「私たちは、家族や友達と過ごせたかもしれない数え切れないほどの時間を、この非常に想像力豊かなストーリーに費やしてきました。だから、ベセスダ・ソフトワークスの狂ったような天才と組んで、この巨大で破壊的で陰鬱な世界をAmazonスタジオで実現できることを、とても楽しみにしています」と、公式のインタビューで述べている。
AmazonスタジオのCOOでテレビの共同責任者であるアルバート・チェンは、「『Fallout』は象徴的なグローバルフランチャイズであり、世界中の大勢のファンに力を与える、豊かで非常に説得力のあるストーリー展開があります。そして、ジョナサンとリサはこのシリーズを実現するのに最適なストーリーテラーです」「私たちはベセスダ・ソフトワークスと協力して『Fallout』を映像化することに興奮しています」と語った。
詳細についてはまだ発表されていないけれど、『Fallout(フォールアウト)』の映像化については、今後様々な情報が明らかになっていくと見られる。(フロントロウ編集部)