MCU作品でファルコンを演じたアンソニー・マッキーが、現場が笑いに包まれたというハプニングの思い出を明かした。(フロントロウ編集部)

マーベルでアクション初挑戦だったアンソニー

 マーベル映画で、ファルコンことサミュエル・ウィルソンを演じたアンソニー・マッキーは、2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』ではサターン賞助演男優賞にノミネートされたほどの演技力を見せ、その後『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』に出演した。

 アンソニーの演技力が高いのは当然で、彼はかの超名門ジュリアード音楽院を卒業したあと、舞台役者としてキャリアを積んでいた。そんな彼の大学時代の恩師に密着したドキュメンタリー映画『Creating a Character: The Moni Yakim Legacy(原題)』の公開に合わせ、アンソニーや、他のジュリアード卒業生俳優たちが再集合して昔話に花を咲かせた。すると、しだいに話題はマーベル作品に。

画像: マーベルでアクション初挑戦だったアンソニー

 「マーベル映画は、アクションをしなくてはいけない初めての作品だったんだ」と振り返るアンソニーは、ファルコンを演じるにあたって制作陣から投げかけられた要望を明かした。

「僕のキャラクターはファルコンで、グラフィックチームや監督たちと話した時には、『鳥のように着地してもらいたい。翼があるから、脚を内側に寄せて、身体の芯もグッと中に入れて、翼を使って速度をゆっくりと落とし、足を地につけてほしい』って。変わり者の役者である僕は、道化を演じていた昔の自分に戻って、鳥自体や、鳥がどう着地するか、どう飛び立つか、どう飛んでいるかといった、鳥の全てを勉強し始めたよ」

アクション撮影で全員爆笑のハプニング

 まずは鳥の動きを徹底的に研究したというアンソニーだけれど、頭の中で理解していても、実際に自分の身体を使ってみんなが求める動きをすることは簡単ではない。撮影初日にはこんなハプニングがあったという。

「(撮影の)初日に、確かあれは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』だったと思うけど、ヴィジョンがローディを撃つシーンで、僕はローディが大丈夫か確認するために地上に降りるんだったんだ。僕は30フィート(約9メートル)上空に吊りあげられて、まるで振り子の先にいるようだったよ。そして僕は脚を伸ばして、止まる予定だった。でも僕は、自分の下半身がどれだけ重いか分かっていなくて、ロープを引っ張って脚を下げたんだけど、身体の軸がブレてしまって。だから顔から土につっこんで、(反動で)10フィートぐらい飛んだよ。草や泥が顔中についちゃった。スタッフは死ぬほど笑ってた。というか、(そこにいた)全員が死ぬほど笑ってた」

 顔からの着地と聞くとなかなか痛そうだけれど、現場が笑いで包まれるぐらいには軽傷だったよう。アクションが必要とされる撮影現場はアンソニーにとっても楽しかったようで、「僕が着地しなきゃいけない日は、毎日が失敗でコメディだった。どうやって僕を殺すかってね。“彼を何に衝突させる?”って感じだよ」と振り返った。(フロントロウ編集部)

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