キャストの命を守る!ある物が制作される
1993年に大ヒットした映画『ジュラシック・パーク』から続くシリーズの6作目、そして『ジュラシック・ワールド』シリーズの最後となる3作目の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』は、2020年2月下旬より撮影が始まっていたけれど、新型コロナウイルスの影響ですぐに中断される事態になっていた。しかし、アメリカやイギリスで感染対策が緩和されてきたことを受け、制作が再開された。
主役オーウェン・グレイディ役のクリス・プラットと、クレア役のブライス・ダラス・ハワード。
『ジュラシック・パーク』と『ジュラシック・パークIII』にアラン・グラント役で出演したサム・ニールが約20年ぶりにシリーズに登場することも話題の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の撮影地は、イギリスのロンドン。アメリカからイギリスへ向かうイアン・マルコム博士役のジェフ・ゴールドブラムは、その前にあるものを渡されて感激したそう。
「109ページも(安全に関する資料を)渡されたんだよ。制作陣は心を魂を込めて、そして多額のお金を使って、私たちが安全であるようにしてくれた。詳細を話してあなたを退屈にさせることはしないけど、バブルの中で隔離される感じだよ。すべてのスタッフやキャストがね。そして検査などもある」
撮影再開を喜ぶジェフ・ゴールドブラム
いくら規制が緩和されているとはいえ、新型コロナウイルスの存在がなくなったわけでも、ワクチンが開発されたわけでもない。撮影場所がスタジオ内だった場合には、通常であれば多くのキャストやスタッフが密集することになる撮影現場でしっかりと安全を確保するために、制作陣は109ページもの資料を作ったそう。109ページもの資料を読むことは大変だけれど、ジェフはそれを受け取ったことで安心できたそう。
「今がリスクのある時期だっていうのはみんな分かってる。でも安全を感じているよ。サム・ニール、ローラ・ダーン、クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードがいて、コリン・トレボロウが監督する。そして何頭かの恐竜もいるね」
また、恐竜が入り交じるアクション映画である本作においては、ウイルス以外の物事に対する安全対策も重要。本作の撮影現場では、クレア役のブライス・ダラス・ハワードが身体中に痛々しいアザを作っているほど。そんなことからも、分厚い安全の資料は役立つことは間違いない。
『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の全米公開日は2021年6月11日を予定しているけれど、撮影のスケジュールがズレたことによって公開日にも変更があるかどうかは明らかになっていない。(フロントロウ編集部)