2017年に公開された実写版『美女と野獣』で野獣を演じたダン・スティーヴンスは、役を引き受ける際に、恐怖を感じていたという。その「恐怖」の受け取り方が超ポジティブ。(フロントロウ編集部)

名作アニメ『美女と野獣』の実写版

 映画『美女と野獣』は、2017年に公開されたファンタジーロマンス映画で、1991年に公開されたディズニーの同名アニメーションの実写リメイク作品。

 主人公は、明るく元気な女性のベル。彼女は自身の持つ人生観と村人たちとの感覚のズレから、居心地の悪さを感じながら日々の生活を送っている。そんなベルはある日、魔女の呪いによって野獣に変身させられた王子と遭遇。彼は、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身だった。ベルは野獣の恐ろしい外見に驚きつつも、次第に心を通わせていく。

画像1: 名作アニメ『美女と野獣』の実写版

 主人公のベルを演じたのは、映画『ハリー・ポッター』シリーズなどのエマ・ワトソン。そして、野獣を演じたのはドラマ『ダウントン・アビー』、映画『フィフス・エステート/世界から狙われた男』、そして数々の舞台で活躍するダン・スティーヴンス。また、このほかにもユアン・マクレガーやルーク・エヴァンス、イアン・マッケランなどの人気俳優も数多く参加している。

 本作で野獣を演じたダンは、恐ろしい姿をした野獣を表現するにあたって、モーション・キャプチャーを取り入れた撮影を行なった。モーション・キャプチャーとは、現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術のこと。その記録に野獣の姿を合成することで、リアルなキャラクターの再現が可能になる。

画像2: 名作アニメ『美女と野獣』の実写版

 ダンはモーション・キャプチャーをするために、本編の撮影時は全身タイツを着て撮影に臨み、細部にわたって体の動きや表情を記録。こうした最新技術とダンの努力によって、野獣の生き生きとした姿は作り出されていた。

ダン・スティーヴンスが感じた恐怖

 一方で、このような最新技術を使った役を引き受けるということに、ダンも少なからず恐怖を感じていたそう。ダンは撮影後の2017年、「僕は少し恐れていたと思う」と米Indie Wireに明かしていた。それもそのはず、モーション・キャプチャーを使った撮影では、ぴっちりとした全身タイツを着用しながら演じなければならないだけではなく、顔もスプレーで塗り潰したり、様々な角度から撮影したりと、普通の撮影とは全く違う状況を強いられるから。

画像: ダン・スティーヴンスが感じた恐怖

 しかし、ダンは続けて「でもそれ(恐怖心)こそが、最近の僕の決断の多くを駆り立てていることなんだ」「(怖いならばやれと)自分を説得してくれる」と、“恐怖”へのポジティブな見解を明かした。

 さらに、それから約3年が経過した2020年もその考え方には変わりがないようで、「挑戦するということは少し怖いことだけれど、もし成し遂げられたらと考えると、スリル満点なことのように思えるよね。それってすごく魅力的だよ」と、ポジティブさをさらにアップさせた考え方を米Indie Wireのインタビューで語った。

 恐怖を感じながらもそのスリルを楽しむという姿勢で挑戦し続けるダンは、今後も映画『Blithe Spirit』や『The Rental』などへの出演が決定している。(フロントロウ編集部)

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