“パーフェクト”なロールモデル
「雑誌に出ているスーパーモデルじゃないけれど/完璧じゃなくていい、それが私には完璧だから」
2018年にリリースしたシングル「パーフェクト・トゥ・ミー」で、誰しもが“完璧”だというメッセージを力強く歌い上げたシンガーのアン・マリー。UKで最も由緒ある音楽賞であるBRITアワードにこれまで9度ノミネートされるなど、すっかりUKを代表するアーティストの1人となったアンは、いつだって堂々と自分らしくあり続ける魅力的なキャラクターの持ち主で、若者たちにとってのロールモデルでもある。
アンは「パーフェクト・トゥ・ミー」で「自分の身体は全部大好き、どこもかしこも上から下まで」と、自分自身の体型を愛することを歌いながら、「雑誌に出ているスーパーモデルじゃないけれど/完璧じゃなくていい、それが私には完璧だから」と、ありのままのその人自身こそが“パーフェクト”だと、自分らしさを肯定している。
「好きな人を愛する、私の愛は性別不問」と歌っているように、バイセクシャルであることを公言しているアンらしいフレーズも登場する同曲で、彼女は「私は鬱なの、正直で驚いた?」と、メンタルヘルスに悩みを抱えていることにも言及。アンはその人の外見や、好み、内面がどんなものであれ、「今はあなたが主役、自分らしく生きる時がきたの」と、聴く人たちを励ましてくれる。
SNSでもファンをエンパワー!
2020年2月にリリースした約1年ぶりとなる新曲「バースデイ」では、「今日は私の誕生日/自分がしたいことをする/自分が食べたいものを食べる/自分がキスしたい人とキスする」と、自分が好きなように生きることを宣言し、ファンに自分らしく堂々と生きる勇気を与えてくれるアンだけれど、彼女は歌だけでなく、SNSでも同様に、その力強い発言でファンをエンパワーしている。
ある時は、SNSにセルフィーを投稿して、「周囲の人たちに好かれる必要はない。そんなことを気にする必要はないの」と、周囲の目は気にせずに、ありのままの自分でいてほしいと力強いメッセージ。
自分に厳しくあり過ぎてしまうファンに向けて、「自分自身に厳しくなり過ぎないで」と、気が楽になるようなメッセージで励ましてくれることも。
社会問題にも積極的に声をあげるアン
バイセクシャルであることを公言しているアンは、今年6月のプライド月間に際して、俳優モーガン・フリーマンによる次の言葉をツイッターに投稿。
「同性愛恐怖症(homophobia)という言葉が嫌いだ。恐怖症(phobia)ではないからだ。その人は恐れているわけでない。その人は最低な野郎なんだよ」
黒人の権利を訴えるブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)運動の機運が高まった際にもアンは声をあげ、“黒人の命だけが大切なのか”とする批判に対し、強い言葉で反論した。
「『ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命が大切)』と言っても、『黒人の命だけが大切』って言ってるわけじゃない。それを理解できないなら、バカなんじゃない」
日本語でのメッセージも!
ファン思いで、空手の経験者でもあるアンは、日本でもメッセージを発信してくれていて、日本人のファンが誕生日を迎えた際には、「お誕生日おめでとう」と日本語でメッセージも!
さらには、新型コロナウイルス禍で自主隔離生活を余儀なくされ、時間ができた際には、複数の外国語を勉強したよう。中国語や韓国語と合わせて、日本語で「コンニチワ」と挨拶する動画がアップされている。
#happyathome learning different languages. Did I say hello in your language? #excusethehair pic.twitter.com/UYoU2VYPgn
— ANNE-MARIE (@AnneMarie) March 18, 2020
新曲「トゥ・ビー・ヤング」をリリース
「恋をして、傷ついて/ルールを破って、飲み過ぎて/みんなメチャクチャだけど、たぶん/若いってこういう感じなんだと思う」
そんな若者たちのロールモデルであるアンが、新たに心を揺さぶる新曲「トゥ・ビー・ヤング」をリリース! 同曲は若かりし頃に誰しもが抱く感情を歌った、全世代が共感できる“ユースアンセム”となっている!
「人生ちゃんと考えろって言われても/今夜の予定しか頭にないよ/ライトもつけずに突っ走る/広いこの道を/私たちなりのやり方で、ツライのをごまかす」という歌い出しから始まるこの楽曲で、アンは「指切りげんまん、ずっとこのままでいようね/年をとっても、あなたの名前は忘れない」と、向こう見ずになりながらも若い頃のアップダウンを一緒に乗り越えてきた、友達というパートナーたちへのメッセージを投げかける。
「打ちのめされては立ち上がり
バカやって、でも気にしない
みんなメチャクチャだけど、たぶん
若いってこういう感じなんだと思う」
恋をして、失恋をして、打ちのめされ、その度にもう一度立ち上がる。若かりし頃に経験する浮き沈みを歌ったこの楽曲には、現在進行形のユース世代だけでなく、この時期を経験したことのある人たちならば誰しもが共感できるはず!
大注目のアーティスト、ドージャ・キャットも参加!
「トゥ・ビー・ヤング」には、現在人気急上昇中のドージャ・キャットがフィーチャリングで参加!
DC映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のサウンドトラックに「ボス・ビッチ」が起用されたことで一躍注目を集めたドージャが「トゥ・ビー・ヤング」で歌うのは、自分自身や現実に嫌気がさし、安心感や自由がほしいと願う切実な思い。ドージャは静かに歌い上げるように、次のようにラップしている。
「これが現実なんてイヤ、気分が盛り上がらない
あなたが付き合ってくれたら、元気が出るかも
じっとしてるのがどんな感じか、知りたくもない
ズレてたから私、みんなと同じになりたかったけど
自由になれればいいの、それで孤独なはずはない
冷たくされたり期待されたり、くだらないし嘘くさい
愛してるって言うだけで、態度で示してくれない人たち
たぶん、若いってこんな感じなんだと思う」
自宅で撮影したミュージックビデオも公開
「トゥ・ビー・ヤング」は、ドージャとアンそれぞれの自宅で撮影されたミュージックビデオも合わせて公開されている。
ミュージックビデオは、ステイホーム中に自宅で撮影されただけあり、ピンクに髪を染めたアンがバスタブに浸かってワインを飲んだり、テーブルの上に乗ってみせたり、ドージャが布団の中から顔を覗かせたりしながら歌うという、2人のプライベートが垣間見られるような内容に。
時折、悩ましい表情を覗かせながらも、全編を通してカフルラな映像美が続くこのビデオは、若い頃に経験する様々な感情を彩ったようなポップな仕上がりになっている。
「トゥ・ビー・ヤング」のミュージックビデオはこちら。
キュートなグッズも!
2020年2月にシングル「バースデイ」をリリースした際にも、歌詞をモチーフにした激カワ・グッズを発売するなど、グッズがとびきりキュートなことで知られるアン。今回も「トゥ・ビー・ヤング」のリリースに合わせ、新たにグッズが発売されており、日本からも購入が可能!
「トゥ・ビー・ヤング(To Be Young)」という曲名や、“指切りげんまん”を意味する、同曲の歌詞に登場する「Pinky Promise(ピンキー・プロミス)」というフレーズをモチーフにしたTシャツやフーディー、この時期に嬉しいマスクなどが発売されているので、楽曲やMVと合わせてチェックしてみて!
アンは2020年に入ってから髪をピンクに染めているのだけれど、ピンクの髪になったアンをカートゥーン風に描いたTシャツも発売中。この髪型は、待望のセカンドアルバムのリリースに向けてのものとなっている。
セカンドアルバムのリリース日についてはまだ現時点で明らかになっていないものの、2月にリリースされた「バースデイ」と、今回の「トゥ・ビー・ヤング」が収録される予定となっている。これまでにリリースされた2曲を聴く限りでも、聴く人が思わず共感して、元気をもらえるような仕上がりになっている。きっとセカンドアルバムもエンパワーメントな魅力に満ちていること間違いなしなので、こちらも楽しみにしていよう。
<シングル情報>
アン・マリー/ Anne-Marie
「トゥ・ビー・ヤング (feat. ドージャ・キャット) / To Be Young (feat. Doja Cat)」
2020年7月17日配信
ダウンロード / ストリーミングはこちら。
(フロントロウ編集部)