映画『ジョーカー』で、アーサー・フレックを熱演しアカデミー賞主演男優賞を獲得したホアキン・フェニックス。彼の出演作は、『ジョーカー』以外にも名作が盛り沢山。どの作品でも素晴らしい演技を披露してくれるホアキンの出演作を、米辛口映画批評サイトRotten Tomatoesのスコアをもとに、TOP10ランキングでご紹介。(フロントロウ編集部)

第10位『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』スコア:82%

 映画『LOGAN/ローガン』や『フォードvsフェラーリ』を手がけたジェームズ・マンゴールド監督による伝記映画。カントリー・ミュージシャンのジョニー・キャッシュと、その2人目の妻となった歌手のジューン・カーターとの関係を描いている。主演のジョニー役を演じたホアキン・フェニックスは、ジューン役のリース・ウィザースプーンと共に、ノリノリなロカビリーを歌い上げる。本作でホアキンはアカデミー賞主演男優賞にノミネート、リースは主演女優賞を受賞した。


第9位『トゥー・ラバーズ』スコア:82%

 2008年に公開された本作は、ドフトエフスキーの小説『白夜』をモチーフにした恋愛映画。ホアキン・フェニックスは、過去の失恋から心に闇を抱えてしまった主人公のレナードを演じている。冒頭から自殺未遂で橋から飛び降りるレナードと、そんな彼をめぐる様々な思惑。ホアキンのテクニックが光る「病んでいる」演技がズバ抜けた一作。


第8位『ザ・マスター』スコア:85%

 カンヌ、ベルリン、ヴェネチアと、世界の三大映画祭全てで監督賞の受賞経験を持つポール・トーマス・アンダーソン監督による名作『ザ・マスター』が第8位に。ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンは本作でヴェネツィア国際映画祭最優秀男優賞を授与され、アカデミー賞にもノミネートされた。ホアキンは、フィリップ演じるカリスマ的な素質を持った男の思想にのめり込んでいく青年を演じている。やがてその宗教団体は力を持ち始め、異様な姿になっていく。本当にありそうな、ゾクッとするストーリー。


第7位『エヴァの告白』スコア:86%

 ホアキン・フェニックス、マリオン・コティヤール、ジェレミー・レナーらが共演した人間ドラマ。より良い人生を求めてアメリカに移住してきた主人公が、たくましく生きていく姿を描く。監督は、映画『アンダーカヴァー』や『トゥー・ラバーズ』でホアキンとタッグを組んだジェームズ・グレイ。本作でホアキンは、表の顔は興業師、裏の顔は売春のあっせん業者という男を演じた。


第6位『ゴールデン・リバー』スコア:87%

 ホアキン・フェニックスとジョン・C・ライリー主演、ジェイク・ギレンホール、リズ・アーメッドなどが共演の、2018年に公開された西部劇サスペンス、『ゴールデン・リバー』が第6位にランクイン。ゴールドラッシュに沸く1851年を舞台に、ホアキンとジョン演じる最強の殺し屋兄弟が政府からの内密の依頼を受けて、黄金を探す化学式を発見したという化学者を追う、手に汗握るストーリー。


第5位『誘う女』スコア:88%

 映画『マイ・プライベート・アイダホ』や『ミルク』のガス・ヴァン・サント監督が1995年に制作した『誘う女』。本作でホアキン・フェニックスは主演のニコール・キッドマンに弄ばれる青年の役を演じている。ニコールは、「有名になるなら死んでも良い」という気持ちが強すぎるあまり、手段は全く選ばない女性を演じている。


第4位『ビューティフル・デイ』スコア:89%

 2017年に公開されたリン・ラムジー監督による『ビューティフル・デイ』で、ホアキン・フェニックスは過去にトラウマを持つ元軍人の冷酷な殺し屋を演じている。本作がカンヌ国際映画祭で上映された際には、7分間にも及ぶスタンディングオベーションが起こり、ホアキンは男優賞を獲得した。ホアキンの演じるトラウマを抱える人間の細やかな演技が刺さる映画。


第2位『バックマン家の人々』スコア:91%

 バックマン一家の悩み事を描いた群像劇で、1989年に公開された映画『バックマン家の人々』。元々のタイトルは『Parenthood』で、親子関係の難しさを、様々な視点からみることができる。本作では、14歳ごろのホアキン・フェニックスを見ることができるばかりではなく、25歳ごろの若かりしキアヌ・リーヴスもブリーフ姿で登場。


第2位『ホテル・ルワンダ』スコア:91%

 1994年にルワンダで発生した「ルワンダ虐殺」を扱った2004年制作の映画。実際の事件では、およそ50万人から100万人が亡くなったと言われている。本作は、そんな虐殺事件の中、自身の働いていたホテルで1,200人以上の命を救ったホテルマンの実話をもとに描いている。ホアキン・フェニックスは、報道カメラマン役で出演。


第1位『her/世界でひとつの彼女』スコア:95%

 スパイク・ジョーンズ監督・脚本による2013年の映画『her/世界でひとつの彼女』は、人工知能に恋をする男性を描いた切ないストーリー。主役はオスカー俳優のホアキン・フェニックスが務めた。本作は、主人公を演じたホアキンの演技だけでなく、サマンサの声を担当したスカーレット・ヨハンソンの演技も絶賛されている。

 意外にも、2019年に公開され世界中で人気になった映画『ジョーカー』はランキング圏外という結果となり、驚いた人も多いかもしれない。そんなホアキン・フェニックスの出演作は、心にズッシリくる名作がたくさん。ぜひ、元気な時に鑑賞して彼の素晴らしい演技を堪能して。(フロントロウ編集部)

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