アメリカテレビ界のトップを決定するエミー賞
アメリカのテレビ界で最も権威あるアワードのひとつ、エミー賞のノミネートが発表された。第72回を迎えるエミー賞は日本時間2020年9月21日の午前9時に、新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインで開催される。また、日本語字幕つきは9月26日夜11時よりFOXチャンネルで日本独占放送となる。
エミー賞とは、米国テレビ芸術科学アカデミー主催で、毎年アメリカのテレビ業界において功績を残した作品に与えられる賞。米テレビ界最高峰の栄誉とも称され、アワードの行方には毎年世界中から大きな注目が集まる。2020年は、ジミー・キンメルが3度目のホスト(司会)を務める。
2020年のノミネート作品は、ドラマ『ウォッチメン』が26部門で最多。『マーベラス・ミセス・メイゼル』が20部門、『オザークヘようこそ』と『キング・オブ・メディア』が18部門、『マンダロリアン』と『サタデー・ナイト・ライブ』、『シッツ・クリーク』が15部門のノミネートとなっている。
また、Netflix作品は全体で160ノミネート。この数字は、HBOの記録であった137ノミネートという数値を破り、昨年のNetflix作品よりも37増加した。そしてHBOはそれに続いて107ノミネートとなった。
注目すべき点は、コメディ、ドラマ、リミテッドシリーズにおいて、女性監督のノミネートが史上最も多かったこと。『ザ・クラウン』のジェシカ・ホッブズ、『ホームランド』のレスリー・リンカ・グラッター、『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密〜』の故リン・シェルトン監督、『マーベラス・ミセス・メイゼル』のエイミー・シャーマン=パラディーノ、『モダン・ファミリー』のゲイル・マンキューソ、『ザ・モーニングショー』のミミ・レダー、『アンオーソドックス』のマリア・シュラーダー、『ウォッチメン』のステフ・グリーン&ニコール・カッセルが含まれている。
第72回エミー賞ノミネート(主要リスト)
【ドラマ・シリーズ部門作品賞】
『ベター・コール・ソウル』
『ザ・クラウン』
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
『キリング・イヴ/KILLING EVE』
『マンダロリアン』
『オザークへようこそ』
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
『キング・オブ・メディア』
【コメディ・シリーズ部門作品賞】
『ラリーのミッドライフ★クライシス』
『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
『グッド・プレイス』
『インセキュア』
『コミンスキー・メソッド』
『マーベラス・ミセス・メイゼル』
『シッツ・クリーク』
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(What We Do in the Shadows)』
【リミテッド・シリーズ部門作品賞】
『リトル・ファイアー ~彼女たちの秘密〜』
『Mrs. America(原題)』
『アンビリーバブル たった1つの真実』
『アンオーソドックス』
『ウォッチメン』
【ドラマシリーズ主演男優賞】
ジェイソン・ベイトマン『オザークへようこそ』
スターリング・K・ブラウン『THIS IS US/ディス・イズ・アス』
スティーヴ・カレル『ザ・モーニング・ショー』
ブライアン・コックス『キング・オブ・メディア』
ビリー・ポーター『POSE』
ジェレミー・ストロング『キング・オブ・メディア』
【ドラマシリーズ主演女優賞】
ジェニファー・アニストン『ザ・モーニング・ショー』
オリヴィア・コールマン『ザ・クラウン』
ジョディ・カマー『キリング・イヴ/KILLING EVE』
ローラ・リニー『オザークへようこそ』
サンドラ・オー『キリング・イヴ/KILLING EVE』
ゼンデイヤ『ユーフォリア/EUPHORIA』
【コメディシリーズ主演男優賞】
アンソニー・アンダーソン『ブラッキッシュ』
ドン・チードル『Black Monday(原題)』
テッド・ダンソン『グッド・プレイス』
マイケル・ダグラス『コミンスキー・メソッド』
ユージン・レヴィ『シッツ・クリーク』
ラミー・ユーセフ『ラミー 自分探しの旅』
【コメディシリーズ主演女優賞】
クリスティーナ・アップルゲイト『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
レイチェル・ブロズナハン『マーベラス・ミセス・メイゼル』
リンダ・カーデリーニ『デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~』
キャサリン・オハラ『シッツ・クリーク』
イッサ・レイ『インセキュア』
トレイシー・エリス・ロス『Black-ish(原題)』
【リミテッド・シリーズ/テレビ映画主演男優賞】
ジェレミー・アイアンズ『ウォッチメン』
ヒュー・ジャックマン『バッド・エデュケーション』
ポール・メスカル『Normal People(原題)』
ジェレミー・ポープ『ハリウッド』
マーク・ラファロ『アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー(I Know This Much Is True)』
【リミテッド・シリーズ/テレビ映画主演女優賞】
ケイト・ブランシェット『Mrs. America(原題)』
シーラ・ハース『アンオーソドックス』
レジーナ・キング『ウォッチメン』
オクタヴィア・スペンサー『セルフメイドウーマン ~マダム・C.J.ウォーカーの場合~』
ケリー・ワシントン『リトル・ファイアー ~彼女たちの秘密』
【ドラマシリーズ助演男優賞】
ジャンカルロ・スポジート『ベター・コール・ソウル』
ブラッドリー・ウィットフォード『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
ビリー・グルダップ『ザ・モーニング・ショー』
マーク・デュプラス『ザ・モーニング・ショー』
ニコラス・ブラウン『キング・オブ・メディア』
キーラン・カルキン『キング・オブ・メディア』
マシュー・マクファディン『キング・オブ・メディア』
ジェフリー・ライト『ウエストワールド』
【ドラマシリーズ部門助演女優賞】
ローラ・ダーン『ビッグ・リトル・ライズ』
メリル・ストリープ『ビッグ・リトル・ライズ』
ヘレナ・ボナム・カーター『ザ・クラウン』
サミラ・ワイリー『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
フィオナ・ショウ『キリング・イヴ/KILLING EVE』
ジュリア・ガーナー『オザークへようこそ』
サラ・スヌック『キング・オブ・メディア』
タンディ・ニュートン『ウエストワールド』
【コメディシリーズ助演男優賞】
アンドレ・ブラウアー『ブルックリン・ナイン-ナイン』
ウィリアム・ジャクソン・ハーパー『グッド・プレイス』
アラン・アーキン『コミンスキー・メソッド』
スターリング・K・ブラウン『マーベラス・ミセス・メイゼル』
トニー・シャルーブ『マーベラス・ミセス・メイゼル』
マハーシャラ・アリ『ラミー 自分探しの旅』
ケナン・トンプソン『サタデー・ナイト・ライブ』
ダニエル・レヴィ『シッツ・クリーク』
【コメディシリーズ助演女優賞】
ベディ・ギルピン『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』
ダーシー・カーデン『グッド・プレイス』
イヴォンヌ・オージ『インセキュア』
アレックス・ボースタイン『マーベラス・ミセス・メイゼル』
マリン・ヒンクル『マーベラス・ミセス・メイゼル』
ケイト・マッキノン『サタデー・ナイト・ライブ』
セシリー・ストロング『サタデー・ナイト・ライブ』
アニー・マーフィー『シッツ・クリーク』
【リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門助演男優賞】
ディラン・マクダーモット『ハリウッド』
ジム・パーソンズ『ハリウッド』
タイタス・バージェス『アンブレイカブル・キミー・シュミット:キミーVS教祖』
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世『ウォッチメン』
ジョヴァン・アデポ『ウォッチメン』
ルイス・ゴセット・Jr.『ウォッチメン』
【リミテッド・シリーズ/テレビ映画部門助演女優賞】
ホランド・テイラー『ハリウッド』
ウゾ・アドゥーバ『ウゾ・アドゥーバ』
マーゴ・マーティンデイル『Mrs. America』
トレイシー・ウルマン『Mrs. America』
トニ・コレット『アンビリーバブル たった1つの真実』
ジーン・スマート『ウォッチメン』
【ドラマシリーズ部門ゲスト女優賞】
アレクシス・ブレデル『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
ラヴァーン・コックス『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』
ジェリー・ジョーンズ『キング・オブ・メディア』
フィリシア・ラシャド『THIS IS US/ディス・イズ・アス』
シシリー・タイソン『殺人を無罪にする方法』
ハリエット・ウォルター『キング・オブ・メディア』
【ドラマシリーズ部門ゲスト男優賞】
ジェイソン・ベイトマン『アウトサイダー』
ロン・セファス・ジョーンズ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』
ジェームズ・クロムウェル『キング・オブ・メディア』
ジャンカルロ・エスポジート『マンダロリアン』
アンドリュー・スコット『ブラック・ミラー』
マーティン・ショート『ザ・モーニング・ショー』
【コメディシリーズ部門ゲスト女優賞】
アンジェラ・バセット『A Black Lady Sketch Show』
ベット・ミドラー『ザ・ポリティシャン 』
マヤ・ルドルフ『グッド・プレイス』
マヤ・ルドルフ『サタデー・ナイト・ライブ』
ワンダ・サイクス『マーベラス・ミセス・メイゼル』
フィービー・ウォーラー=ブリッジ『サタデー・ナイト・ライブ』
【コメディシリーズ部門ゲスト男優賞】
アダム・ドライヴァー『サタデー・ナイト・ライブ』
ルーク・カービー『マーベラス・ミセス・メイゼル』
エディ・マーフィー『サタデー・ナイト・ライブ』
デヴ・パテル『モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~』
ブラッド・ピット『サタデー・ナイト・ライブ』
フレッド・ウィラード『モダン・ファミリー』
【テレビ映画部門作品賞】
『アメリカの息子』
『バッド・エデュケーション』
『ドリー・パートンのハートフル・ソング』
『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』
『アンブレイカブル・キミー・シュミット:キミーVS教祖』
(フロントロウ編集部)