ジェイコブ・エロルディ、「マッチョな体」が注目されるのは不本意
映画『キスから始まるものがたり』は、ごく普通の15歳の少女がネット上にアップした恋愛小説『The Kissing Booth』を原作とする2018年公開のNetflixオリジナル作品。
ジョーイ・キング演じる恋愛下手な女子校生エルが友情と恋の狭間で揺れ動く、胸キュン必至でコメディ要素満載の同作は、第2弾の『キスから始まるものがたり2』が今年7月末に公開されて再び話題に。
さらに第3弾となる『キスから始まるものがたり3』の撮影が極秘で完了し、2021年内に配信されることも発表されたばかり。
全米だけでなく世界中のティーンから大人までをキュンキュンさせた同作で、エルが恋する年上のイケメン男子ノア・フリンを演じて一躍ブレイクしたのが、オーストラリア出身の俳優ジェイコブ・エロルディ。
190㎝の高身長に甘いマスクのジェイコブは、スポーツ万能な学園の人気者でプレイボーイのノア役にはピッタリ。劇中では見事に鍛え上げられたマッチョなボディをお披露目するシーンも多々あり、視聴者たちはジェイコブ扮するノアの美ボディにメロメロになった。
しかし、ジェイコブとしては、同作への出演がきっかけで、自分のボディが熱視線を浴びるようになってしまったことは、不本意だったよう。
肉体改造はあくまでも役作りの一環
じつは、『キスから始まるものがたり』の第1作目の出演にあたって、役作りのために、かなりハードなトレーニングをして肉体改造を行なったというジェイコブは、米Men’s Healthにこんな風に明かした。
「当時はまだすごく若かったし、みんなが自分の体についてばっかり話題にしようとする世界に投げ込まれた感じで、すごく嫌だった。自分ではぜんぜん世間で言われている風には思ってないし。ただ自分を証明したい、俳優として名を知られたいっていう思いで頑張ってただけだよ。トレーニングはものすごくキツかったし、毎秒嫌で仕方なかった」。
ジェイコブがマッチョな体を手に入れるためのトレーニングが心底嫌だったという気持ちも理解できる。なぜなら、彼は週7日間毎日、1日2回のトレーニングを行なっていたから。
ジェイコブは、「1作目は、ものすごく頑張ってトレーニングしたよ。だって台本にそう書いてあったから。台本に書かれている通りのキャラになりきらないとって、すごくプレッシャーを感じていたんだ」と、マッチョな体はあくまでも役作りの一環で必要に駆られて手に入れたものであり、自分の意思ではなかったと告白した。
『キスから始まるものがたり』のヒットがキャリアアップへの踏み台となり、2020年のエミー賞で計6部門にノミネートされたHBOのドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』にもメインキャストの1人として出演しているジェイコブ。
『ユーフォリア/EUPHORIA』でも肉体を晒すシーンが何度もあり、世間では「ジェイコブ=マッチョイケメン」といったイメージがつき、期待を背負ってしまっているが、じつは本人は体づくりも演技の一環ととらえているということのよう。
“ロック様”みたいにはなれなくてもいい
ちなみに、ジェイコブは、『キスから始まるものがたり2』と『キスから始まるものがたり3』の撮影に際しては、第1作目のようなハードなトレーニングはせずに臨んだという。
その代わり、現在では、筋肉を大きくするウェイトトレーニングに集中するのではなく、身体とメンタルの健康を向上させることを目的にヨガやピラティスといったリラックスしてできる運動を続けているのだとか。
ジェイコブは、「将来、80歳を越えても、孫と一緒に歩いたり走ったりしたいからね。見た目がどうとかじゃなくて、機能的でありたいと思ってるよ。正直、僕は、ビーチに行って“ロック様(ドウェイン・ジョンソン)”みたいなボディを見せびらかしたいなんて思ってないから」とも笑いながら話している。
現在は、『ユーフォリア/EUPHORIA』の撮影が休止となってしまったため、故郷であるオーストラリアで家族とともにステイホーム生活を送っているジェイコブ。
『キスから始まるものがたり2』の公開については、「今、世の中では色んな事が起こってるけど、この映画を観ている2時間くらいの間だけは、みんながひと息つけたり、笑顔になれたらいいなと思ってる」とも語った。(フロントロウ編集部)