無観客で開催中のMLB
アメリカのMLB(メジャーリーグベースボール)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕がおよそ4ヶ月延期。米現地時間7月23日に待望の開幕を迎え、シーズン中の試合数を60試合に減らした上で、無観客で開催されている。
シーズンを通じての無観客開催はMLB史上初となっており、多くのチームが従来のチケットの代わりに「観客席に人型のパネルを設置する」ためのチケットを販売するなど、無観客という異例の開催の中様々な取り組みを行なっているなか、今回オークランド・アスレチックスがユニークな施策を行なった。
トム・ハンクスが販売員に!
その施策とは、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』などで知られる俳優のトム・ハンクスが、無観客のスタジアムでホットドッグの販売員を務めるというもの。
カリフォルニア州出身のトムは、14歳だった頃にオークランド・アスレチックスの本拠地であるオークランド・コロシアムで販売員を務めていた。今回、そんなトムが久々に販売員として凱旋! スタジアムで観戦することはできないものの、トムは米現地時間7月24日に本拠地で行なわれた開幕戦で、中継中に販売員の「声」として参加した。
トムの「ホットドッグはいかがですか?」というセールストークが試合中に放送されたほか、テレビの中継では、赤と白の制服を着た若かりし頃のトムのカットボードも登場した。
オークランド・アスレチックスが投稿した、トムのカットボードと音声の映像はこちら。
Life is like a box of... popcorn. �
— Oakland A's (@Athletics) July 24, 2020
East Bay's own @tomhanks is reprising one of his first roles as a Coliseum vendor! See if you can hear him mixed in with the crowd noise during tonight's #OpeningDay broadcast.#RootedInOakland pic.twitter.com/o84TzuTLiX
販売員を務めていた当時を回想したトム
現在64歳のトムは昨年、米トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ』で販売員を務めていた14歳の当時を回想した。
「ピーナッツやソーダを売っていたんだ。若者がうまくできるようにみんなが手伝ってくれるという、テレビ番組のようになると思っていたよ」と若かった当時のワクワクする気持ちを振り返ったトムは、「実際には2回強盗にあった」と衝撃の告白で続けた。
当時学んだ教訓については次のように回想している。「自分への教訓として、札束は隠しておくということ(を学んだ)」とトム。「ポケットに札束を突っ込んだまま歩いてはいけないんだ」。
トムが販売員として「参加」した開幕戦で、オークランド・アスレチックスはロサンゼルス・エンゼルスに7対3で勝利を収めている。(フロントロウ編集部)