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Netflixのオリジナル映画『キスから始まるものがたり』とその続編の『キスから始まるものがたり2』に主演するジョーイ・キングが、同作をまだ「観ていない」と発言した共演者で元恋人のジェイコブ・エロルディの言動をズバッと一刀両断した。(フロントロウ編集部)

ジェイコブ・エロルディの作品「観てない」発言が波紋

 Netflixのオリジナル映画『キスから始まるものがたり』は、2018年に公開された第1弾に引き続き、2020年7月24日に2作目となる『キスから始まるものがたり2』が配信され、世界中で大ヒット。日本でも高い人気を集め、キャストたちにもますます視線が注がれている。

 そんななか、世間をざわつかせているのが、同作で俳優のジョーイ・キング演じる主人公エルが恋に落ちる相手ノアを演じている俳優のジェイコブ・エロルディによる、最新作を「まだ見ていない」という発言

画像: ジェイコブ・エロルディ。オーストラリア出身でHBOの話題のドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』にも出演中。主演を果たした映画『2Hearts』の米公開が10月に控えている。

ジェイコブ・エロルディ。オーストラリア出身でHBOの話題のドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』にも出演中。主演を果たした映画『2Hearts』の米公開が10月に控えている。

 ジェイコブは、『キスから始まるものがたり2』のプロモーションの一環として、米Varietyとのインタビューに応じたのだが、そのなかでこう明かして、ファンたちを驚かせた。

「まだ観てないんだ。たぶん、あなたの方が僕より多く(作品を)観たと思う。こんなことを言っていいか分からないけど、僕は観ていないんだ。気に入ってくれた?」


元恋人でもあるジョーイ・キングがチクリ

 自分が出演した作品を「観ていない」というジェイコブの発言に対し、一部で「なぜ観ないの?」、「出演に不満があるの?」といった疑問の声が持ち上がるなか、『キスから始まるものがたり2』で主役を張るジョーイが、ツイッターを通じてこうバッサリ。

「ジェイコブは観たよ。彼はウソをついてる」

 ジョーイはすぐにこのツイートを削除したが、彼女は、同作について、解釈の仕方によってはネガティブとも受け取られかねない発言をしたジェイコブをチクリと批判したのではないかと見られている。

画像: ジョーイ・キング。子役出身で、近年では実録犯罪ドラマ『見せかけの日々』での演技が高く評価され、プライムタイム・エミー賞やゴールデン・グローブ賞ほか数々のアワードの主演女優賞にノミネート。日本の作家、伊坂幸太郎の小説『マリア・ビートル』を原作とするハリウッド映画『ブレット・トレイン(Bullet Train)』への出演が決定。

ジョーイ・キング。子役出身で、近年では実録犯罪ドラマ『見せかけの日々』での演技が高く評価され、プライムタイム・エミー賞やゴールデン・グローブ賞ほか数々のアワードの主演女優賞にノミネート。日本の作家、伊坂幸太郎の小説『マリア・ビートル』を原作とするハリウッド映画『ブレット・トレイン(Bullet Train)』への出演が決定。

 『キスから始まるものがたり』のファンにとっては周知の事実だが、ジョーイとジェイコブは第1作目での共演がきっかけで交際をスタートし、約1年間交際。ティーンを中心に憧れカップルとして人気を博した。

画像: 元恋人でもあるジョーイ・キングがチクリ

 しかし、2作目の撮影が始まる前に破局。ジョーイは、元恋人のジェイコブと共演を続けることについて、2019年10月に出演したポッドキャスト『Mood With Lauren Elizabeth(ムード・ウィズ・ローレン・エリザベス)』で、彼の名前こそ挙げなかったものの、作品ファンのためなら「犠牲を払う価値はある」と発言。気まずい状況を乗り越えたことで、「自分自身のことも色々知れたし、俳優としても成長できた」とポジティブに続けた。

 一方のジェイコブは、2020年7月に応じた米Access Hollywoodとのインタビューで、『キスから始まるものがたり2』の一部の視聴者たちが、彼が「憂鬱そうに見える」という感想をSNS上で寄せていることに関して質問された際、「(撮影中は)めちゃくちゃ疲れていたけど、憂鬱だったなんてことはないよ。この発言をちゃんと強調しておいて欲しいだけど、すごく楽しかったし」と回答。

 人々がそんな印象を持ってしまうのは、「僕がもともと憂鬱そうな顔つきをしてるからじゃないかな」と自虐ジョークも飛ばした。

画像: 交際していた頃のジョーイとジェイコブ。お互いユーモア溢れる性格で、日頃からお互いにイタズラを仕掛けるなどしてじゃれ合う姿がファンたちに人気だった。

交際していた頃のジョーイとジェイコブ。お互いユーモア溢れる性格で、日頃からお互いにイタズラを仕掛けるなどしてじゃれ合う姿がファンたちに人気だった。


自分の出演作を観ない役者たち

 ハリウッドには、さまざまな理由から自分の出演作を観ないという方針を取っている役者は意外にも多い。

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』などで知られる俳優のジョニー・デップは、「自分を見るのが嫌い」、「作品を撮り終わったら、もう自分の問題ではない」といった理由から出演作を観ないことで有名。

画像1: 自分の出演作を観ない役者たち

 DCコミックス発の映画『スーサイド・スクワッド』のジョーカー役などで知られる俳優のジャレッド・レトも「映画を制作するという経験こそが最も奥深いもの。娯楽として見るのは構わないけど、自分の撮影が終わった後は、最終的な作品にはもうほとんど何も貢献することができないんだから、それならもうそのままそっとしておきたいと思う」と、出演作はほぼ見ないと米Us Weeklyに明かしている。

画像2: 自分の出演作を観ない役者たち

 映画『マリッジ・ストーリー』でアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にノミネートされたアダム・ドライバーに関しても、自分の作品を観返してみても、「間違いが目に付くだけ。でも、それを変えたいと思っても帰ることはできないし、僕は舞台出身だから、自分の作品を観ないというのには慣れてる。出演作を観ると、もっと良くしたい、完璧にしたいと思ってしまうから、まるで罠のようだ」と出演作を観ない理由を米ラジオ番組『The Howard Stern Show(ザ・ハワード・スターン・ショー)』で説明している。

画像3: 自分の出演作を観ない役者たち

 そのほかにも、女性ではメリル・ストリープやリース・ウィザースプーン、ジュリアン・ムーア、男性では、ホアキン・フェニックス、ハビエル・バルデム、アンドリュー・ガーフィールドといった、数えきれないほどの錚々たる役者たちが、自身の出演作は観ないことを明かしている。

 じつは、大の映画好きで、“本物志向”が強いジェイコブ。アイドル俳優的な見方をされることを嫌い、役者という職業に真剣に取り組んでいる彼が、憧れている役者たちの方針を参考にして、なるべく出演作を観ないようにしている可能性もあるが、果たして?

画像4: 自分の出演作を観ない役者たち

 
 ちなみに、ジェイコブが『キスから始まるものがたり2』を「観ていない」ことを明かしたVarietyのインタビューが行なわれたのは、同作の一般配信がスタートする以前だった可能性が高いと言われている。

 メディア向けには、プロモーション用に一般公開よりも先にスクリーナーと呼ばれる本編映像が送付されることが多く、インタビュアーは先に作品を観ていたが、その時点では、ジェイコブはまだ観ておらず、あのような発言に至ったということも考えられる。ジョーイは「ジェイコブは観た」と断言しているが、真相はいかに?

 ジョーイとジェイコブが、プライベートでは元恋人同士という葛藤を乗り越えて甘酸っぱい恋愛模様を描く『キスから始まるものがたり』は、第3作が2021年に配信予定。(フロントロウ編集部)

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