ウルヴァリンを演じて20周年を迎えたヒュー
2000年に公開された映画『X-MEN』を皮切りに、2017年公開の映画『LOGAN/ローガン』まで、17年にわたってウルヴァリンを演じ続けた俳優のヒュー・ジャックマン。
アメリカの人気トーク番組『The Tonight Show』にリモート出演したヒューが今回、マーベルの人気シリーズの第1作目となった映画『X-MEN』のオーディションに臨んだ1999年の当時を振り返った。
ヒューは今年2020年で、初めてウルヴァリンを演じてから20周年を迎えており、番組の司会を務めるジミー・ファロンが番組でこのアニバーサリーを祝福。ジミーは「1999年当時のオーディション映像を見つけたんだ」と紹介して、若々しいヒューがオーディションに臨んでいる当時の映像を放送した。
オーディションの裏話を告白
ヒューは驚きと照れ笑いが混じった表情で自身のオーディション映像を観た後で、当時の裏話をジミーに明かした。
ヒューによれば、彼がオーディションに臨んだ時には、すでにウルヴァリン役に別の俳優が内定していたのだそう。「部屋に入った時には、役は得られないだろうなと思っていたんだ。奇妙なオーディションだったよ。元々、ダグレイ・スコットが内定していてね。彼はその後で、『ミッション:インポッシブル2』への出演が決まったんだ。どうにかなるだろうってみんな思っていたんだけどね」と、2000年の映画『ミッション:インポッシブル2』で悪役のショーン・アンブローズを演じたダグレイ・スコットがウルヴァリン役に内定していたことを明かした。
「スタジオ側からこう言われたんだ。『念のため、予備のプランが必要なんです』ってね」とヒュー。自身があくまでダグレイが演じられなかった時の“予備候補”だったことを明かした上で、「そういうわけで、最初から、運がよければという感じだったんだ。オーディションに臨むにはそれが一番なんだよ」と続けて語り、出演が確定していなかったためにむしろリラックスして臨むことができたと振り返った。
「さっき観せてくれたオーディションの映像は15秒くらいだったよね?」と司会のジミーに問いかけたヒューは続けて、「オーディションにかかったのは全部で20秒くらいだったと思うんだ。それ以上はかかっていなかったはず」と衝撃の告白。もともと“予備”という予定だったからか、オーディションはわずか20秒で終わっていたという。
しかしその後、結局はヒューがウルヴァリン役に決まり、『X-MEN』シリーズのその後の成功は周知の通り。ダグレイ・スコットが『ミッション:インポッシブル2』の都合で演じることができなかったことが理由とはいえ、その後ヒューが17年にわたって演じ続けることになるウルヴァリン役を、たった20秒のオーディションで射止めていたというのだから、驚くばかり。(フロントロウ編集部)