「億単位」のギャラが当たり前とされるハリウッドで売れっ子俳優たちは一体いくら稼いで、ギャラの何パーセントを手にしている?そんな素朴な疑問に、あの人気ドラマに出演していた俳優がお答え!(フロントロウ編集部)

ハリウッドの最新ギャラ事情

 “そこそこの売れっ子俳優”でも億単位のギャラが当たり前とされるエンターテイメントの聖地、ハリウッド。超売れっ子ともなればそのギャラはケタ違いで、マーベル作品で長年アイアンマンを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.は、2018年公開の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で約81億円のギャラを手にしたと言われており、キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスとソー役のクリス・ヘムズワースも、この作品でそれぞれ約21億円のギャラを受け取ったと伝えられている。

 また、米Forbesが毎年発表している「世界で最も稼ぐ俳優ランキング」の2020年度版で、年収93億円で堂々の1位に輝いたドウェイン・ジョンソンが昨年公開の大ヒット映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』で得たギャラも約21億円となっており、映画業界では知名度と実績がある人気俳優のギャラは20億円前後が相場のようだ。ただし、女性の場合は男性を下回る場合が多く、昨今、賃金の平等を訴える声が絶えない。

画像: ハリウッドの最新ギャラ事情

 では、ドラマ業界はどうかというと、やはり映画俳優とドラマ俳優ではギャラに差があるものの、今年で放送10周年を迎えたドラマ『ウォーキング・デッド』をシーズン9で降板したアンドリュー・リンカーンや、現在もメインキャストのひとりとして出演を続けるノーマン・リーダスのギャラは、1話で1,000万円を超える時もあるそうで、大体、1シーズンで1〜2億円ほど稼いでいる計算に。

 さらにそのはるか上をいくのは、ジム・パーソンズをはじめとするメインキャスト5人が1話につき約1億円の超高額ギャラを受け取っていた、ドラマ『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』(※2019年に放送終了)。恐らくシリーズ初期の頃はもっと安かったはずだが、全盛期は1シーズンにつきそれぞれ20億円以上のギャラを受け取っていたことになる。

人気ドラマ俳優がギャラの内訳をぶっちゃける

 ここまでギャラの相場をお伝えしてきたが、実際のところ俳優の手元に残るのは、伝えられているギャラの何パーセントなのだろうか? その気になる内訳について、中世版『ゴシップガール』と言われる歴史ファンタジードラマ『REIGN/クイーン・メアリー』のメアリー役でおなじみの俳優アデレード・ケインが明かした。

 アメリカで2013年から2017年まで放送されていた同ドラマで主演を務めたアデレードは、つい先日、TikTokにアップした動画のなかで「私の資産が4億円以上あるっていう情報を耳にしたんだけど…。私が抱える巨額の債務(=住宅ローン)が『そんなお金どこにあるの?』と言ってる」と、自虐的にコメント。

画像: 人気ドラマ俳優がギャラの内訳をぶっちゃける

 その発言を聞いたファンが、コメント欄に「でもあなたは『REIGN/クイーン・メアリー』で、1話につき約160万円のギャラをもらってたって聞いたけど」とメッセージを残すと、アデレードはこれまでのキャリアで稼いだとされる5億円超の収入の“行方”について、ほとんどが税金や諸経費に消えたことを打ち明けた。

 アデレードいわく、エージェントやマネージャー、弁護士、ビジネスマネージャー、パブリシスト、スタイリスト、ヘア&メイクアップアーティストといった人たちに膨大な人件費がかかるそうで、エージェントとマネージャーに関してはギャラの10%、そして弁護士とビジネスマネージャーにはギャラの5%を支払う必要があるという。

 また、パブリシストに毎月20万円から30万円、SNSを担当するチームに毎月約20万円、スタイリストにはひとつのコーディネートにつき7万円から15万円、ヘア&メイクアップアーティストにはひとつのイベントにつき約10万円を支払っているとのこと。

 おまけに、アデレードはアメリカ人ではなくオーストラリア人なので、アメリカで得た収入のうち30%を税金として納める必要があるそう。アデレードは、「ギャラの60%はそういったことにすべて消えていった。この14年間のキャリアで残されたのは2億円ちょっと」と言うと、続けて「平均年収1,800万円は十分な額だけど、大きな都市で部屋を借りるとなると費用が結構かかるし、(仕事の都合で)同時期に別の場所にもうひとつ部屋を借りることもある」と、たしかにギャラは高額だが、仕事柄、人々が思っている以上に支出があることを教えてくれた。(フロントロウ編集部)

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