エイコンがリアルワカンダを建設
アメリカで活躍するシンガーのエイコンが2018年に計画を発表した“エイコン・シティ”の建設が、2021年から開始される。エイコンが公開してきた計画図からも分かるとおり、街はかなり未来的になると見られており、エイコンは2018年公開の映画『ブラックパンサー』に登場するアフリカの架空の国ワカンダを例に出し、「現実のワカンダ」だと評していた。
セネガル人の両親の元、アメリカで生まれたエイコンは、幼少期の多くをセネガルで過ごした。彼はこれまでにアフリカを支援する活動を数多く行なってきており、この計画を通してはセネガルで仕事の機会を増やし、観光業などにも貢献することが狙いだという。
一方で、アメリカで頻繁に発生している黒人差別に多くの黒人がなすすべもなく耐えているとし、アメリカだけでなく各地に住む黒人がアフリカを訪れたいと考えた時に、セネガルが初めの地点になれるようにしたいと話した。
約6,600億円(60億ドル)の予算のうち、3分の1の資金がすでに集められたという。エイコン・シティは7つのエリアに分けられる予定で、リゾート用エリアやオフィスエリア、病院や警察署などのエリアや、映画スタジオなどがあるエリア、教育関係の施設のエリアなど、観光だけでなく地域をサポートするエリアも多い。
また街では、仮想通貨のAkoin(エイコイン)だけが使えることになる。エイコン・シティは、セネガルの首都ダカールより約100キロ離れたムボディエーヌに建設される。(フロントロウ編集部)