ビッグ・ショーン、ナヤのディス曲について語る
ラッパーのビッグ・ショーンといえば、7月に水難事故にて亡くなったドラマ『glee/グリー』のサンタナ役でおなじみの女優ナヤ・リヴェラと2013年から交際をスタートし、交際1年たたずで婚約。
しかし翌年2014年に2人は破局。この時のことをナヤは自身の自伝書である『ソーリー・ノット・ソーリー』の中で「自分が結婚しないことを、世界中のみんなと同じタイミングでインターネットを通して知った」と、ビッグ・ショーンが自分との婚約を解消したことをニュースで知ったと明かしている。
破局してからは、たびたびお互いに相手を皮肉るコメントをしており、ショーンは2015年に「I Don’t Fuck With You(アイ・ドント・ファック・ウィズ・ユー)」という楽曲をリリース。この楽曲には、「おまえとはもうヤラない」「バカでマヌケなビッチ」といった、過激な歌詞が複数出てきており、これはナヤのことをディスった楽曲だと長年言われ続けてきた。
しかし、じつはナヤもこの曲がお気に入りだったということをビッグ・ショーンは米Vultureのインタビューで答えた。
ビッグ・ショーンは、9月4日にアルバム『Detroit 2(デトロイト2)』をリリースするため、そのプロモーションの一環としてインタビューに応じたところ、「多くの人がナヤについて書いた曲だと思っている『IDFWU』を作ったことについて後悔していますか?」との質問が。
まだナヤが亡くなって1ヵ月ほどしか経っておらず、元婚約者としてもまだ完全に心の傷が癒えていないビッグ・ショーンだけれど、「まだ乗り越えようとしている段階だから、この質問に答えるのは難しいよ。ナヤのことを尊重したいから、これについて話すのは気が乗らない。彼女は多くの人に影響を与えて、人生やキャリアを通して多くの素晴らしい功績を残したから、彼女にこの曲を結びつけること自体がひどいことだ。これは彼女をディスっているものではない。俺は曲を作り、彼女に聴かせた。曲については彼女も知っていたし、気に入っていたよ。僕たちの別れは公の場で繰り広げられた。そして若かった。しかしその後お互いを許し合い、そこから前へ進んだ。こんな悲劇的なことが起きることを知っていたら、この曲は作らなかったと思う」と質問に答え、はっきりと後悔はしていないと言っていないものの、最後の言葉が全てを物語っているようだった。
ビッグ・ショーンはナヤが亡くなった際も「どうか安らかに、ナヤ。神の御加護を!君の才能とその存在感を僕らに恵んでくれてありがとう。君はヒーローだよ!君が息子を救ったというだけでなく、君が障壁を打ち破ったおかげで、自分たちではそうすることができなかった多くの人たちが、自分らしくいられ、堂々と、誇りを持つことができるようになった。君との間に起きたすべてのことに感謝しているし、大切にする。僕を賢く、より良い人間にしてくれたんだ。今も悲しいし、ショックを受けているよ。これが現実だなんて信じられない。君や君の家族のために祈ってる。きっと君は、家族のことを見守っているよね。どうか安らかに、ナヤ」とインスタグラムで追悼。
ちなみにナヤは、人気口パクバトル番組『リップシンクバトル』に出演した際に、「IDon’t Fuck With You」をノリノリで熱唱し、清々しい表情を見せていた。(フロントロウ編集部)