ブリトニー・スピアーズの恋人がSNSユーザーに苦言
シンガーのブリトニー・スピアーズ(38)は、2019年1月に無期限の活動休止を発表して以来、音楽活動や公の場からは距離を置いているものの、インスタグラムへの投稿は日常的に行なっている。
今のところ、唯一の情報発信の場であり、ファンとの交流の場でもあるインスタグラムで、最近感じたことを語ったり、ダンス動画やエクササイズ動画、自宅で1人ファッションショーをする様子などを公開したり、自身が感銘を受けたアートや格言などを共有しているブリトニー。
ここのところ、メイクをごく薄めにする、すっぴん風のナチュラルメイクにハマっているようで、お気に入りのメイクのショットや動画をいくつも公開している。
そんなブリトニーの行動に違和感を覚えた作家のケリー・オックスフォードが、ブリトニーの何気ない投稿にこうコメント。
「このアカウントは、ついに私にとっては怖すぎるものになってしまった」。
どういった意図かは明白ではないものの、ブリトニーの投稿を「怖い」と表現したケリーに対し、ブリトニーの4年来の恋人でダンサーのサム・アスガリ(26)が反論。
ブリトニーへの尊敬と愛を表現するとともに、もしも不快感を抱いているならば、アンフォローすればいいとピシャリと言い返した。
「世界で最もビッグなスーパースターが、他人の意見なんて気にせず、彼女らしさ(ありのままで、面白くて、謙虚な姿)を表現していることの何がそんなに怖いの? 僕らには、もっと彼女のような人が必要だ。カレン(※)なんて要らない。インスタグラムには10年以上前から“アンフォロー”ボタンが備わってるんだから、押したらどうかな」
※他人の迷惑を省みず自己都合だけで暴走する女性たちを揶揄したニックネーム。おもに、人種差別主義者の白人女性に対して使われることが多い。
「#FreeBritney」と関連がある?
ブリトニーといえば、2000年代にメンタルのバランスを崩して以来、父親ジェイミー・スピアーズが10年以上にわたり成年後見人として彼女の生活全般や金銭を事細かに管理してきたことで知られており、一部のファンたちの間では、これに反発する「#FreeBritney(ブリトニーを解放せよ)」ムーブメントが勃発。
30代後半を迎えたブリトニーが、あまりにも自由を制限されすぎていると主張し、ジェイミーの厳しい束縛や監視から解き放たれるべきだと訴えている。
ブリトニーの後見人制度問題を巡っては、昨今、裁判を通じて、ブリトニーが、2019年から体調不良により後見人の座を退いていたジェイミーが“復職”することを望んでいないという強い意志を表明したことや、制度の適用継続の必要性は理解しているものの、“もっと自由が欲しい”といった主旨の要望を提示。ジェイミー側は今後もブリトニーの生活を管理しようと抗戦の構えを見せているが、これを受けて、「#FreeBritney」運動にも再び注目が集まっている。
サムから指摘を受けたケリーは、どうやら、ブリトニーの“アンチ”というわけではなく、むしろ、彼女の“解放”を望んでいる、「#FreeBritney」支持者の1人のよう。
ケリーは、7月には、あるインスタグラム・アカウントがまとめた、後見人制度下でブリトニーが“許可されていないこと”のリストや、彼女がまるで子供の様に扱われているといった内容の投稿へのリンクを「ブリトニーのことを心配している人へ」とツイッターで紹介していた。
For anyone worried about Britney Spears, here is a link for you. There are more actionable links on their IGhttps://t.co/PbkE4BACUr
— kelly oxford (@kellyoxford) July 14, 2020
「#FreeBritney」支持者の中には、ブリトニーのインスタグラムが「彼女本人ではない誰かに管理されている」、ブリトニーが「投稿を通じてSOSのサインを出している」、恋人のサムは「ブリトニーの監視役」といった説を信じている人もいる。
ケリーの「怖い」というコメントは、そういったウワサを信じたうえでのもので、ブリトニーの行動そのものを非難するためではなかった可能性もあるが、サムは、中傷とも受け取れるコメントからブリトニーを守るために、普段ならスルーするところを、あえて反論したよう。
現時点では、ケリーからサムのコメントへの返信はない。
2008年に始まったブリトニーへの成年後見人制度の適用は、2021年の2月まで期間延長が決定しており、つい最近、ブリトニーの妹で同じくシンガーのジェイミー・リン・スピアーズがブリトニーの財産の「受託者」に就任したことが明らかになった。
ブリトニーの後見人制度問題に関しては、アメリカで最も影響力のあるNGOのひとつである人権団体のアメリカ自由人権協会(ACLU)が「もしブリトニー・スピアーズが市民としての自由を取り戻し、後見人制度から解放されることを望んでいるなら、私たちは彼女を支援します」と声明を出すほどの事態に発展している。(フロントロウ編集部)