セレーナ・ゴメスが、これまでのキャリアにおいて、「セクシーであることを」を強要され、“自分らしくない”と感じていた時期があったことを告白した。(フロントロウ編集部)

セレーナ・ゴメス、今は自分の人生を「コントロールできている」けれど…

 子供向け番組『バーニー&フレンズ』で5歳で子役デビューし、13歳の頃にはブレイク作となったディズニー・チャンネルのオリジナルドラマ『ウェイバリー通りのウィザードたち』への主演がスタートしたセレーナ・ゴメス

 7月に28歳を迎えた彼女は、30代を目の前にしてすでに芸歴が13年を超えており、人生の約8割をスポットライトを浴びながらハリウッドで過ごしてきた。

画像: セレーナ・ゴメス、今は自分の人生を「コントロールできている」けれど…

 着々とスターへの階段を上る裏では、持病の全身性エリテマトーデスとの闘病や、その合併症によって余儀なくされた2017年の腎臓移植手術、そして、2020年になって、医師から過去に診断を受けたことを公表した「双極性障害(別名:躁うつ病)」に関連するメンタルヘルスの問題など、想像を絶する苦難を乗り越えてきたセレーナ。

 今も葛藤を抱え続けていることを赤裸々に明かしているが、ここ最近は、自分の人生の“舵”をしっかりと握り、演技や音楽以外にも、映画やドラマ、ドキュメンタリー作品のプロデュースや、9月頭にローンチしたばかりのコスメブランド「レア・ビューティー(Rare Beauty)」など、さまざまなプロジェクトに精力的に挑戦している。

 米美容メディアAllureとのインタビューで、マルチに活動の場を広げている現状に言及し、今は「自分が携わっている事すべてにおいて、しっかりコントロールできてる。自分の人生の責任をしっかり負えてる」と胸を張ったセレーナだが、同じインタビューの中で、過去には、“自分らしくない”事をこなさなければいけない時期があったとも振り返った。


「セクシーを強要」された過去

 セレーナいわく、音楽活動のなかでこれまでにリリースした楽曲のMVには、セクシーさを過剰に演出しなければならないとプレッシャーを感じた作品があったという。

 それは、彼女が2015年にアルバム『リバイバル(Revival)』をリリースした頃で、当時の経験について、セレーナはAllureにこう振り返った。

「私らしくない事をしたこともあった。『リバイバル』というアルバムに関しては、もっと大人っぽく見えなくてはというプレッシャーがあったの。もっと肌を露出しなくてはと迫られた気がした…。あれは、今考えても本当に自分らしくなかった」

 ヌード写真が採用されたアルバム・ジャケットからして、すでに“セクシー”を全面的に押し出していた『リバイバル』。

画像: アルバム『リバイバル(Revival)』のカバーアート。

アルバム『リバイバル(Revival)』のカバーアート。

 確かに、収録曲の「ハンズ・トゥ・マイ・セルフ」のMVでは、ほぼ全編ランジェリー姿でベッドで身悶えたり、エイサップ・ロッキーとのコラボ曲「グッド・フォー・ユー」のMVでは、シャワーシーンや濡れて透けたTシャツを着用するといった、性的な刺激が強い演出が多数取り入れられた。

 当時は、世間や制作スタッフからのプレッシャーを感じて、セクシーな演出に応じていたというセレーナだが、今回のコメントから察するに、自分としては、完全に納得してセクシーさを“売り”にしていたというわけではないよう。

画像: 2016年7月に行なわれた『リバイバル』ツアーのロサンゼルス公演より。この約2ヵ月後、セレーナは、全身性エリテマトーデスに関連するパニック発作や不安、うつなどを理由に同ツアーの残り日程をすべてキャンセルし、休養に入ることを発表した。

2016年7月に行なわれた『リバイバル』ツアーのロサンゼルス公演より。この約2ヵ月後、セレーナは、全身性エリテマトーデスに関連するパニック発作や不安、うつなどを理由に同ツアーの残り日程をすべてキャンセルし、休養に入ることを発表した。

 これを踏まえたうえで、最近のセレーナのMVを観てみると、セクシーな描写を完全に排除したというわけではないけれど、露骨な演出はだいぶ減り、よりメッセージ性が強いアーティスティックな映像が増えたように見受けられる。

 “やりたくない事”をなかば強要されていた時代を振り返り、自分がフルコントロール権を握れるようになった現状への満足感を口にしたセレーナ。以前よりも自由を手に入れた彼女が、さらにどんな成長を遂げるのか、これからもやはり目が離せない。(フロントロウ編集部)

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