オーバーナイトマスクって知ってる？
オーバーナイトマスクとは、スリーピングマスクとも呼ばれ、寝ているときに肌に塗って使うフェイスマスクのこと。元々は海外で人気に火がついたアイテムで、人気モデルのミランダ・カーがプロデュースするコスメブランド「コラ・オーガニックス（Kora Organics）」やボストン生まれのナチュラルスキンケアブランド「フレッシュ（Fresh）」など多くのブランドからこぞって発売。そこから人気を集め、最近では日本でも徐々に知名度が上昇中。
そんなオーバーナイトマスクには、ほかのスキンケア製品とは違った魅力がたくさん詰まっているという。肌にどんな影響があるのか、気になるその効果を皮膚科医が明かした。
睡眠中の肌の働きを助けて美肌に！
フェイスマスクというと、夜のスキンケアの際に肌に塗って20分ほど待ってから洗い流すものが一般的だけれど、オーバーナイトマスクは洗い流す必要がないマスク。そのため、スキンケアの最後に肌に塗ってすぐに寝てOKと、使い方がとても簡単。そんなオーバーナイトマスクがほかのスキンケア製品と大きく違うのは、寝ている間の肌の働きに着目しているところ。
NYの皮膚科医であるデンディ・エンゲルマン医師は、「体が深い睡眠状態にある時間のうち、とくに午後10時から午前2時ごろまでの間は、皮膚の代謝がぐんと活発になり、肌の再生を促進する働きが高まるのだけれど、そのプロセスを手助けする効果があるのがオーバーナイトマスク」と米Healthlineで説明。エンゲルマン医師は、塗って寝るだけで肌が生まれ変わろうとするのをサポートして、強力な結果をもたらすと絶賛した。
そしてもうひとつのポイントが、肌に浸透させる時間の長さ。エンゲルマン医師によると、オーバーナイトマスクは、成分がすぐに吸収されるのではなく、寝ている間にゆっくりと時間をかけて成分がより深く浸透するように設計されているという。そのため、朝起きるときまでに肌を最高のコンディションに整えてくれるという。
またエンゲルマン医師は、塗ってすぐに吸収されるスキンケア製品について、「時間が経つと肌が乾きやすいというデメリットがある」と指摘。一方で、長時間かけて吸収されるオーバーナイトマスクは、水分を閉じ込めるバリアのように肌をコーティングして乾燥を防げるという。さらに、肌の水分バランスは寝ている間に再調整されるそうで、オーバーナイトマスクを塗って睡眠中にうるおいをキープすることで、水分バランスを正常に整える効果もあると話した。
ちなみにエンゲルマン医師がとくに勧めるオーバーナイトマスクは、ペプチドやセラミド、ヒアルロン酸が入っているもの。これらの成分を一晩中かけてゆっくりと浸透させることで、気になるシワや小ジワをなめらかにしてくれるという。
海外では、オーバーナイトマスクが新たな定番アイテムになると予想されている。日本でもさらに人気が高まりそうなので、早めにチェックしてみて。（フロントロウ編集部）
