毎年9月23日は「手話言語の国際デー」
今から約3年前の2017年12月、国連総会で毎年9月23日を「手話言語の国際デー(International Day of Sign Languages)」とすることが決定。手話言語と音声言語が対等であるということを認めるとともに、社会におけるろう者の権利を向上させるためにさらなる取り組みを行なうことなどが決議文のなかで約束された。
ちなみに、毎年、世界ろう連盟によってその年のテーマが決められており、2020年の手話言語の国際デーのテーマは「手話言語はすべての人のためのもの(Sign Languages Are for Everyone)」となっている。
人気ラッパーのライブでも手話通訳者が大活躍
多くの単語を早口でまくしたてるラップは、手話通訳者にとって同時に訳すのが非常に難しい。にもかかわらず、ラッパーの手話通訳を担当するツワモノたちは歌詞を手話で訳すだけでなく、体全体を使って音楽そのものを表現。まるで、手話とダンスが合わさったかのような超絶手話で、どのライブでもアーティストに勝る存在感を発揮している。
“敏腕”手話通訳者の手にかかれば、エミネムの超高速ラップもおてのもの。
エミネムのライブ
約3年前にスヌープ・ドッグのライブで手話の同時通訳を担当して話題になったホリーによると、聴覚に障害を持つ人たちに音楽とライヴの臨場感をできるだけ正確に伝えるため、ライヴ前に必ず50~80時間かけて自分が通訳をする音楽を勉強し本番に臨んでいるそう。
スヌープ・ドッグのライブ
“ライブの熱気が伝わるような手話を届けたい”という、手話通訳者たちの強い思いと並々ならぬ努力によって誕生した超絶手話。いつか誰かのライブでお目にかかることがあるかも!?(フロントロウ編集部)