考えが固まっていないまっさらな子供達には、性別による「らしさ」という価値観を植えつけたくない。そんな思いを抱えるママパパにおすすめな、ジェンダーフリーの絵本を特集。(フロントロウ編集部)

子供がジェンダー規範を覚えるのは早い

 泥んこになるのが大好きな女の子や、お人形遊びが大好きな男の子。物静かな女の子や、スポーツが好きな男の子。子供達にはそれぞれ個性があって、それはその子だけのもの。そんな性格に、「女の子なんだから」「男の子なんだから」という価値観は植えつけたくないもの。そして子供達が、友達にそんな言葉を言うのも避けたい。そこで今回は、社会で言われがちな“女の子らしさ・男の子らしさ”に縛られない、ジェンダーフリーな絵本を7冊ご紹介。

『紙ぶくろの王女さま』

 ドレスを着てお城に住むエリザベス王女は、ロナルド王子と結婚することになっていた。しかしある日突然現れたドラゴンにお城を焼かれ、王子は連れ去られてしまった。そこで王女は、王子を助けるために紙ぶくろをまとって旅に出る! かっこいい王女が導き出す“結末”も人気の一冊。


『げんきなマドレーヌ』

 パリの寄宿舎に暮らす、1番のおちびさんで物怖じしないマドレーヌ。寄宿舎には先生と、マドレーヌの他に11人の女の子が暮らしているけれど、ある日マドレーヌは盲腸になってしまった…! 素敵な街並みのイラストの中で女の子たちを生き生きと描いた不朽の名作で、マドレーヌシリーズの第1冊目。


『みんなとちがうきみだけど』

 学校の教室には、外見も言葉も家庭環境も違うみんながいる。自分の言葉が分かってもらえないことも、お弁当の違いが気になってしまうことも、世界の外側に立っているような気分になることも…。違うことに苦しさを感じてしまうこともあるけれど、でも、違うことは素敵なことでもある。子供の心に寄り添ってくれる一冊。


『ちいさなフェミニスト宣言:女の子らしさ、男の子らしさのその先へ』

 女の子はこうじゃなきゃ。男の子はこうじゃなきゃ。そんな呪いはもういらない! 個性溢れるイラストに、鋭い言葉が短く綴られ、子供達の心にもスッと入っていくアートな一冊。


『しっぱいなんかこわくない!』

 世界一のエンジニアになることを夢見るロージーは、その夢を隠している。しかし、若いころに飛行機工場で働いていた大好きな大おばさんがまだ叶えていない夢、「空を飛びたい」という願いのために、空飛ぶメカづくりに挑む! 自分の心にある情熱を大切にすること、失敗から学ぶこともあると教えてくれる一冊。


『ディア ガール おんなのこたちへ』

 子供達だって社会の中で生きている。そんななかでは、嫌なことも、悲しくなることも、起こってしまう。でも、自分は自分でいい。子供達が自信をなくした時や、なにかに迷った時に、分かりやすい言葉とイラストで応援してくれる一冊。


『フェミニズムは みんなのため』

 フェミニズムは、性別に関係なくみんなが自分でいられることを目指すもの。そのためには、男の子の仲間たちも大事な存在。子を持つUXデザイナーの著者が、0~4歳の子供達に向けたフェミニズムの絵本。

(フロントロウ編集部)

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