ファンとの対面イベントに透け透けで通気性が良すぎる素材でできた“あのアイテム”を着用して登場したシンガーに、多くの人が眉をひそめている。(フロントロウ編集部)

ラナ・デル・レイ、「透け透けのマスク」が物議

 2019年8月にリリースしたアルバム『ノーマン・ファッキング・ロックウェル!』が第62回グラミー賞「年間最優秀アルバム」ノミネートを果たし、アリアナ・グランデとマイリー・サイラスとコラボした映画『チャーリーズ・エンジェル』の主題歌「ドント・コール・ミー・エンジェル」が全英シングルチャートの2位に輝くなど、名実ともに現代音楽界を牽引する歌姫の1人として知られるラナ・デル・レイが、ファンとの対面イベントに機能性を度外視した“透け透けのマスク”を着用して登場し、物議を醸している。

画像: ラナ・デル・レイ、「透け透けのマスク」が物議

 最近、『Violet Bent Backwards Over the Grass』と題した詩集を発表したラナは、カリフォルニア州ロサンゼルス市内にある書店で、発売記念として開催された著書のサイン会に登場。

 新型コロナウイルスがまだまだ猛威を振るうなか、ソーシャル・ディスタンスを確保し、参加者やスタッフは全員マスクの着用が求められたイベントで、ラナが着用したのは、粗めのメッシュ素材にキラキラと光るラインストーンが配されたマスクだった。

 ファンたちに著書を手渡したり、一緒に写真を撮るなどしていたラナは、インスタグラムストーリーを通じてイベント会場からライブ配信を行なったが、ウイルスの拡散・感染予防よりもファッション性を重視したマスクをチョイスした彼女の行動には世間から批判が。

 米CDC(疾病予防管理センター)による新型コロナウイルス禍におけるマスク着用に関するガイドラインでは、家庭用マスクを使用する場合、綿などの素材の布地を最低でも2枚重ねて作られたマスクがCOVID-19の感染拡大防止への効果が期待できると説明されている

 ラナが身に着けていたような目の粗いメッシュ素材のマスクでは、予防効果が期待できないことが明らかであるため、彼女のファンたちからも「大好きだけど、お願いだからそのマスクはしないで」、「ちゃんとしたマスクをして欲しい」、「これはもう自分から炎上しに行ってるよね。フォローのしようがないよ」と心配や呆れ声が相次いだ。


妹が代理で反論

 騒動を受け、ラナの妹でフォトグラファーのキャロライン・グラントが英Independentに反論。ラナはイベントに向けて受けた新型コロナウイルスの感染検査で「陰性と判定」されており、サイン会でも周囲の人々とは「6フィート(約1.8メートル)の距離を確保していた」と安全性を強調した。

 しかし、SNS上には、イベントでファンたちがラナと顔を寄せ合って写真を撮る様子や、明らかに、ソーシャル・ディスタンスを確保していないことがわかる写真などが多数投稿されている。

ファンたちはマスクを着用しているが…。

 ラナ本人はこの件に関してはスルーしているが、その後、インスタグラムに投稿した詩集の朗読動画では、シースルー素材ではないレオパード柄の布マスクを着用していた。

 9月始めに表紙を飾った米Interview Magazine誌でも、同じマスクを着用していたラナ。

 おそらくこの時に気に入って、著書サイン会にも同様のマスクを着けていくことを決めたようだが、アメリカでは、まだまだマスク着用の是非に関する議論が激しく交わされるなか、世間に影響力を持つ立場にある彼女が、ファンやスタッフを感染リスクに晒しかねない行動に出たことに反発が生じてしまった。

(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.